カテゴリ:
LONGMORN
GORDON & MACPHAIL
Natural Cask Strength
Aged 30 years
Distilled 1973/4/13
Bottled 2003/5/1
Cask type 1st Fill Sherry Hogshead#3240
700ml 55.8%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅@借り物
時期:開封後1ヶ月以内
評価:★★★★★★★(7)

香り:ドライなウッディネスを感じる濃厚なアロマ。ダークフルーツソース、チョコレートケーキ、濃く入れた紅茶を思わせるタンニン。奥から土っぽさと古い家具、ウェアハウスの香り。

味:リッチな口当たり。濃厚なシェリーオーク由来の甘みとドライフルーツを思わせる酸味。黒飴、プルーン、クランベリー、微かに沢庵香に通じる古酒感。じわじわとカカオチョコ、ウッディなタンニンが滲んでくる。
余韻はオールドシェリーの甘み、こなれたタンニンが蓄積するように残るドライなフィニッシュ。

シェリーオーク由来の甘みやウッディネス主体の構成。トロピカル系の果実味はそれほどでもないが、古き良きシェリー感が充実していて充分楽しめる。2〜3口あたりからタンニンが口の中に残り始めるので、チェイサーやパンを挟んでもいい。加水は甘みがぼやけるよう、ストレートで楽しみたい。


1973年蒸留のロングモーンはそれなりにリリースされていて、1970年代前半にかかることから今でこそとんでもなく人気の出ている蒸留時期ですが、シェリー系で突き抜けてこれというものに出会った印象はありません。

ダンカンテイラー・ピアレスのようなオークフレーバー全開タイプはそれなりに楽しめるのですが、今回のように濃厚なタイプでは樽感が強すぎて圧殺激渋タンニン丸だったり、自分の苦手なサルファリーなボトルもあったりで、あまりいい印象がないのも事実です。
そのロングモーン1973で、海外サイトでは「Bitter tannins and heavy woodspice」なんて書いてあるボトル。。。文字どおり苦い記憶が頭をよぎります。

そんなボトルに果敢にチャレンジしたのが、ウイスキー仲間のマッスルK氏。しかし開封して「これはやれば出来る子かもしれないけど、どう成長するか。。。」なんて筋肉に見合わず弱気にな同氏。
ただよく見てみると単に濃厚なだけでなく、色合いが赤みを帯びていて、自分の中でこういうタイプは大丈夫なんじゃないかなーと思ったものの。それはそれで面白いので容赦なくネタとしていじっていましたら「そんなに言うなら飲めよ」とボトルごと預かることになったわけです。

さて、このロングモーンですが、ボトリング時点では違ったのでしょうけど、現時点では決してタンニンが強すぎるわけでも、エグミや硫黄があるわけでもなく、かといってベリー感やフルーツ溢れるシェリー感というわけでもない。熟成年数相応にウッディネスがあり、甘みがあり、プレーンで濃厚なシェリー感というべきでしょうか。これはこれでウマいボトルだと感じました。
70年代のロングモーンは中頃に近づく毎にドライになって果実味や麦芽風味を失う傾向がありますが、今回のボトルもその傾向はあれど、酒質の素直さからか度数ほどのアルコール感のない飲み口はポジティブな要素です。
うん、これなら悪くないじゃないですか。

マッスルさんは今日誕生日だというのに手元からうまい酒が1本消えているのだから、煽りも含めて当方の行為は蛮行という以外に表現できません(笑)
あえてこの言葉を結びとして、今日の更新を終えたいと思います。
誕生日おめでとうございます!