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FAMOUES GROUS
SILEVER GROUSE
Aged 12 years
"-8℃ Super Chill Filtered"
2005's
45% 700ml

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封2週間程度
評価:★★★★★★(6)

香り:ややドライな香り立ちだが、甘くリッチなシェリー香。黒糖ふがし、果実風味の砂糖菓子、合わせてみたらしのような古酒感もある。時間経過でローストした麦芽を思わせるフレーバーも広がってくる。

味:とろりと濃厚な甘みを感じる口当たり。黒飴、ダークフルーツケーキ。後半はほのかにウッディーなニュアンスと共に、少しピリピリとした刺激が舌に絡む。
余韻は微かなピートフレーバー、序盤のシェリーオークの甘みが舌に張り付くようだが、次第にあっさりと消えていく。

黒糖系のシェリー感が主体なブレンデッドモルト。例えるなら擬似ちょい古マッカランという味わい。古酒感が漂うのはボトリング10年以上が経過しているためか。
濃厚で香味に大きな変化も無いので、ともするとしつこくなりがちな甘みだが、余韻が比較的あっさりまとまるので、負担無く飲み進められる。少量加水すると後半の刺激が穏やかになり、よりスムーズでメローな味わいが楽しめる。1:1くらいまでの加水でもバランスはとれたまま、実に飲みやすい。

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フェイマスグラウスが、スコットランドでの25年間セールスNo,1を記念して、2005年に発売したブレンデッドモルト。これはその台湾向けに輸出された1本です。
マイナス8度でチルフィルターをかけるという、当時の新技術(?)が使われており、現行品のオールドパーシルバーのように味もそっけもないブレンデッドなのでは。。。という先入観があったものの、飲んでみると濃厚なシェリー系のブレンデッドで、ちょっとした驚きを感じる味わいとなっています。

他方、香りのドライさ、味の濃さに対して余韻の"あっさり感"は、強めにチルフィルターをかけた結果だろうなという要素。これがシングルモルトではなくブレンデッドモルトで、突き抜けた個性を楽しむというより、全体のバランスや万人向けという位置づけで考えれば、こういう仕上げ方もアリかなと思います。
かつてフェイマスグラウスのキャッチコピーには「Mellow as a Night of Love.... One Grouse and You want No Other!」(夜を共にする恋人のようにメローな味わい。1杯のグラウスのかには何も欲しくはない!)としたものがあったとされていますが、それを再現するようにマイルドでメローな味わい。作り手が目指す方向性が伝わってくるようです。

フェイマスグラウスは1970年代にハイランドディスティラリーズ社の傘下(現在のエドリントン)に入り、ハイランドパークやタムデューなどの原酒提供を受けると共に大規模なセールスを展開。1996年にはマッカランも同グループの傘下となったことや、比較的原酒が潤沢だった時代だったこともあってか、2000年前後のフェイマスグラウスは30年の長熟やモルトの限定品を中心にツブが揃っています。
このシルバーグラウスもそんな1本。ウイスキー仲間によって台湾で購入されたボトルですが、こういうボトルが安価でまだ残っているのは驚きです。