カテゴリ:
LAPHROAIG
Douglas Laing's
Xtra Old Patigular
Aged 26 years 
Distilled 1990
Bottled 2016
Cask type Refill sherry hogshead
700ml 49.2%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み@リクオル
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:しっかりとした甘みを伴うシェリー香、カカオチョコ、かりんとう、合わせてスモーキーで焦がしたようなピート香。塩素、海藻を思わせる海系の癖が出汁醤油のようにも感じられる。

味:香り同様にとろりとした濃い甘みのある口当たり。キャラメル、プルーン、すぐに焦げたようなピートフレーバー、サルファリーなニュアンスも伴う。
余韻はスモーキーでドライ、ウッディなタンニンと土っぽさ。微かに葉巻の香りが鼻腔に抜ける。

しっかりと甘みのあるシェリー感を感じる1本。若干感じられるサルファリーさも含めラフロイグのキャラクターとして好みを分ける印象だが、ベースは良いので20〜30年後に大化けしているかもしれない期待値がある。ストレートで。


ウイスキー愛好家の間でちょっと話題になった、ダグラスレインのオールドパティキュラーシリーズの上位グレード、XOPラフロイグ26年。リリースから半年ほど遅れ、今更ではありますがテイスティングです。
レーズンなどの果実系というより、シロップのようなとろりと甘いシェリー感があり、そこに焦げたようなピートフレーバー、普通に美味しいボトルだと思います。

自分は濃厚なシェリー系は決して嫌いではないですが、今回のボトルのようにピートフレーバーと硫黄感が混じるボトルは好みから外れていく傾向があり、評価は辛めかもしれません。
ただし、経年でシェリー感がこなれ、硫黄が底支えになるように変化していけば、この手のボトルは化けそうだなとも感じます。
同じシェリー系ラフロイグだと、例えば昨年リリースされたメゾン60周年のマスターピースなんかは開けてすぐ美味しかったという印象ですね。

オフィシャルでしっかりシェリー系のボトルは、極少数ですが過去にもリリースされてきました。
他方、近年のラフロイグはバーボン樽を中心とした構成が多いことや、酒質的にもあまりシェリー感の濃くないリフィルシェリー、あるいはそれを含むバーボン樽とのバッティングなどの方が馴染みやすいということもあって、王道な味わいというよりは変わり種という印象があります。

ラフロイグは18年が終売となり、ボトラーズからも中熟以上のボトルが中々出てこない状況となっています。
そんな中、近日リリース予定のボトルでは、信濃屋のダンカンテイラー・ラフロイグ18年(1998ー2015)が、まさに王道というはっきりとフルーティー&スモーキーなタイプ。美味しいラフロイグというだけでなく、シェリータイプにバーボンタイプ、ボトラーズからリリースの少ないラフロイグに、偶然にも役者が揃ってきました。
今後ますますボトラーズの原酒枯渇が進むと思われる中、様々なキャラクターのラフロイグを飲み比べできるのは当面無い機会かもしれません。BAR等で是非試してみてください。