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アバフェルディ21年
ABERFELDY
Aged 21 years
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:個人宅
時期:不明
評価:★★★★★★(6)(!)

香り:華やかで甘い香り立ち。バニラ、おしろいのような麦芽香。あわせてアプリコットやオレンジのドライフルーツを思わせるアロマに、ほのかに乾いたウッディネス。

味:スムーズでまろやかな口当たり。香り同様に麦芽風味が充実しており、バニラ、蜂蜜、序盤から柔らかい甘さが広がる。続いてオレンジママレード、クラッカー、微かに干し草のニュアンス。ウッディなタンニンが心地よく甘みを引き締める。

端的に表現するなら「麦芽と蜂蜜」。ハイランドらしさに加え、アバフェルディのハウススタイルを体現している1本。ストレート、加水、ロック・・・ただしハイボールは麦感が好みを分ける印象。


現行品1万円以下のシングルモルト、南ハイランド部門代表。 味にうるさいコアなウイスキー愛好家の中で、安定して高い評価を受けているのが、このアバフェルディ21年です。
2014年ごろにラベルチェンジが行われましたが、以前より良くなったという声多数。ゆるく家飲みしてもよし、ハウススタイルを学ぶもよし、使い勝手の良い1本だと思います。 
(※コメント頂き確認したところ、6/12時点で10000円以下で販売している酒販店がWEB上に確認できませんでした。記載を訂正致します。)

評価される背景には、麦系の柔らかい味わいの旨さもさる事ながら、先述の通り同蒸留所の特徴、ハウススタイルとも言える香味がわかりやすいという点があるように感じます。
加えて愛好家間で旨いと話題になった同銘柄のハイエンド、28年と比較すると、同一ベクトルの香味が21年にも備わっており、光るものを感じます。
度数は40%と低め。おそらくこれは麦系のニュアンスや柔らかさを出すため、同リリースなりのこだわりなのではないでしょうか。
46%以上の使用を飲みたい気持ちもありますが、決してそこまで薄い酒質ではないので現状で充分満足感もあります。

また、免税店向けや蒸留所限定のリリースではカスクストレングスも出ており、これがまた近年レベルが高いと話題になっています。
40%加水のもののような柔らかさはない反面、厚みのある酒質が樽感を受け止め、20年前後で素晴らしい熟成感に。
バーボン樽熟成のものは安定してハズレなし。それ以上にシェリーカスクのリリースが、樽感の素晴らしさも相まって突き抜けた1本となっているケースも見られます。
当然、ベースは同じアバフェルディなのですから、それらの評価基準としてもオフィシャルリリースは1飲の価値ありです。

しかしアバフェルディにしろ、クライゲラヒにしろ、オルトモアにしろ、近年バカルディ社からリリースされる「ラストグレートモルト」シリーズの完成度は眼を見張るものがあります。
日本への正規品は基本スタンダードのみですが、先日紹介したマクダフ30年やアバフェルディ28年のように、海外リリースされていた各銘柄の長期熟成品が、並行品や海外通販で日本にも入ってきています。今後そうしたリリースに出会えるのが楽しみです。