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DALWHINNIE
Distillers Edition
Double Matured in Oloroso Sherry Cask
Distilled 2000
Bottled 2016
700ml 43%

グラス:サントリーテイスティング
量:ハーフショット
場所:BAR飲み(Y's Land IAN)
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)

香り:甘くエステリーな香り立ち。蜂蜜、林檎のコンポート、サルタナレーズン、じわじわ乾いた麦芽、木材の削りくずを思わせるウッディネスも。

味:とろりとした口当たり、麦芽風味、ホットケーキ、オレンジジャム、果実味のある甘い風味が広がる。ボディは柔らかく、穏やか。
余韻はドライでスパイシー、土っぽいほろ苦さ、しっかりとウッディなオークが蓄積するように長く続く。

香味とも樽が強くドライな系統だが、エステリーでフルーティーなニュアンスも備わっており、ダルウィニーらしい麦芽風味と合わせて多彩な仕上がり。一方ボディはそれほど強くないので加水は少量程度までなら、樽感とのバランスも取れてくる印象。


ここ数年のダルウィニーダブルマチュアードの中で、最も良い出来ではないかと感じる1本。あるいは、今年のディスティラーズエディションの中でも、印象に残った1本であり、ダルウィニー好きな自分としては嬉しい驚きでした。

2回目の熟成に使われた樽は、オロロソシェリーカスク。しかし近年のそれとしてイメージするシーズニング系のシェリー樽のニュアンスはほぼなく、飲み口に程よい甘みと、ウッディネスを与えている以外、味のベースはアメリカンオーク由来と思しきフルーティーさ。
ダルウィニーのオフィシャル15年は、年間平均6度と寒冷な熟成環境からそれほど強い樽感のボトルではないので、ダブルマチュアード用の原酒が特別だったのか、あるいは集中熟成庫で環境が違ったか。何れにせよスペックからこの味わいを連想した方は、居なかったんじゃないでしょうか。

(ダルウィニー蒸留所の巨大なワームタブ。最近では1996年に改修工事が行われたものの、伝統的な設備は継続して使い続けている。Photo by K67)

ダルウィニー蒸留所は1960年代の大改修でフロアモルティングを取りやめ、石炭直火蒸留も1972年にスチーム式に切り替え、その後も徐々に設備を近代化していく中で、香味や酒質が穏やかに、細くなってきた過去があります。
今回のボトルもまさに近年のダルウィニーという要素はあり、酒質の部分でボディの細さから、香味が強く発散していくようなニュアンスはありませんが、飲みやすくまったりと楽しめる良いリリースだと思います。