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GLENGRANT 
Aged 12 years
Non Chill-Filtered
Travel Exclusive
1000ml 48%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)

香り:ツンとした刺激を伴う華やかなオーク香。乾いたウッディなアロマが主体だが、洋梨、バニラウェハースなどの甘みもある。

味:ドライでオーキー、軽やかな刺激を伴う口当たり。乾いた木材に若干の溶剤っぽさ、淡くドライパイナップル、バニラの甘み。
余韻はウッディでドライ、無糖シリアルのほろ苦さと香ばしさを伴う長い余韻。

バーボン樽を思わせるオークフレーバーが主体。ストレートではウッディーな刺激が強く感じられるが、加水すると柑橘系の爽やかさ、林檎、麦芽風味も開いてバランスが良くなる。
ハイボールでは適度なコクを残しつつ、爽やかな木のアロマが鼻腔に抜けていく、夏向けの1本。


昨年末にリニューアルしたグレングラント12年。国内に展開されている通常販売品は40%加水品でしたが、免税店向けで展開されたリリースは48%のノンチルフィルタードで、ウイスキー好きがグッとくるスペック。加えて価格もリッターボトルで7000〜8000円程と、700ml換算で通常品と大差なく、手を出しやすい設定なのも魅力的です。

だったら高度数でノンチル仕様の12年の方が買いじゃないか(アサヒビールは40%だけ正規輸入して何やってるんだ)と思うのですが、ストレートでそのまま飲む分には果実味はどちらも同じくらい。逆にバランスは40%加水品の方が整っており、飲み進めやすい印象を受けました。
今回テイスティングしたノンチル品は樽由来の要素は強いのですが、その分木材由来のえぐみや苦味も強く、まだ調整の余地が残されている印象。ターゲットをどこに置くかで考えて作られてるんだなと、それぞれのボトルに見るところがあったのは興味深かったですね。
(40%加水、国内正規品のグレングラント12年。華やかでフルーティー、バランスの良い仕上がり。)

以上のように、近年リリースの中では整ってよくできたボトルですが、辛口なことを書くとグレンリベットにしてもグレングラントにしても、あるいはロングモーンにしても近年のスペイサイドモルトに感じるのが酒質の軽さ。ライトでスパイシー、チクチクとしたエッジの鋭い刺激は3回蒸留のモルトのようでもあります。
そこに今回のようなバーボン樽主体のオークフレーバーが出てくると、樽の味が主体になってしまうのが傾向として感じます。

では昔からこういうキャラクターだったかというと、けっしてそんなことはなく。昔はもっと野暮ったく、ピートの効いた個性の感じられるスタイルでした。
時代とともに変わっていくハウススタイル、いい部分も物足りない部分もあります。洗練されたキャラクターが今後どの方向に向かうのか、今の時代を楽しみつつ、先に起こりうる変化も楽しみにしたいと思います。