カテゴリ:
STRATHISLA
Gordon & Macphail
(Aged 40 Years)
Distilled 1967
Bottled 2007
700ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後3年程度
評価:★★★★★★(6)

香り:華やかでこってりとして甘い香り立ち。お菓子のキャラメル、りんごのカラメル煮、葡萄のキャンディーのような色の濃い甘みと微かな酸味。湿ったようなウッディネス。

味:とろりとしてリッチ、葡萄飴やチョコレートの甘みを感じた後で、すぐにウッディーなタンニンを伴う口当たり。
余韻は染み込むタンニン、ビターで濃く煮出した紅茶のよう。鼻腔には長熟ブランデーを思わせる甘みが届き、ドライなフィニッシュ。

一言でGMシェリー味、時々無性に飲みたくなる。ボディはあまり強くなく、特に後半はウッディで単調気味だが、今はなき懐かしいシェリー感がしみじみ味わえる。


自分と同じくらいの時期(2010年前後)以前に飲み始めた人にとって、ストラスアイラと言えばオフィシャル12年より、このGMの蒸留所ラベルは非常に馴染み深いものであり、そして懐かしいものではないでしょうか。

1万円から2万円のレンジでボトラーズ各社の長期熟成原酒が市場に溢れる中、ストラスアイラやモートラック、グレングラントなどのGM蒸留所ラベルの長期熟成は特に手頃に手に入ったうちの一つ。
中でもストラスアイラは25年、30年、40年に加え、このボトルのように長熟ビンテージリリースもシングルモルトとして定番品だったわけですから、とんでもない時代だったなと思います。
(そう思うと当時は微妙なデザインだなあと思っていたこのラベルも、なんだかかっこよく思えてきてしまったり・・・笑)

このリリースにストラスアイラらしさを問われると、むしろこれはGMのストラスアイラってこんな味だったんだよとしかいえない、カラメルソースのような独特なシェリー感がほぼ全ての同時期リリースに共通する特徴。後はピートがわかりやすかったり、フルーティーさがしっかりあったりとそれぞれキャラクターが異なるという印象です。
この1967に関しては突き抜けた完成度はありませんが、当時のそうしたシェリー感はわかりやすい、まったりと飲める1本です。
最近GMからリリースされることが少なくなったこのタイプのシェリー系ボトル。流通量が多かったので、ストックされているお店も少なからずあるのではと思います。飲まれたことが無い方は、一度経験しておいても良いかもしれませんね。

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(ストラスアイラ蒸留所のロビー。飾られた歴代リリースの中には、このGMと同じデザインが採用されたボトルもある。 スペイサイド最古の蒸留所の歴史を感じる空間。Photo by K67)

今更ですが、蒸留所ラベルとはGMがリリースする各蒸留所毎に、特定のデザインのラベルが採用されていたシリーズのこと。現在もリリースが続いている銘柄もあり、ボトラーズでありながらオフィシャルのようなリリースを行なっているストックと生産量はただただ圧巻です。
一部のボトルは、ストラスアイラやマッカランのように、逆にオフィシャルがGMのデザインを逆採用してリリースした事もあるなど、GMの影響力に加え各蒸留所の結びつきの強さが伺えるエピソードとなっています。