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THE FAMOUSE GROUSE
Vintage Malt Whisky
(Blended Malt Whisky)
Aged 12 Years
Distilled 1989
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:個人宅(持参物@Fさん)
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:スモーキーでほのかにヒネを伴う甘い樽香、黒砂糖、カラメルソース、微かにレーズン。徐々に麦芽香が開くだけでなく、華やかなモルティーさも感じられる。

味:ゆるくまろやかな口当たり、黒糖麩菓子を思わせるような甘さと麦芽風味、徐々にビターチョコレートのほろ苦いニュアンスが感じられる。度数は低く中盤まではアタックは強く無いが、ボディは比較的しっかりとしており、フィニッシュまで香味が伸びていく。
余韻はビターで染み込むピートフレーバーに加え、麦芽やシェリー樽由来の甘みが染み込むように残る。

香味にしっかりと感じることが出来るスモーキーフレーバー、そしてオールドシェリー系の甘い樽香。度数以上に感じるボディが、このウイスキーのキーモルトがハイランドパークとマッカランであることを如実に現している。
また、飲み進める中で麦芽系の香味が開いてくるのは、タムデュー由来だろうか。 少量加水すると全体のフレーバーが馴染み、さらにバランスよく楽しむことが出来る。

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最近フェイマスグラウスの上位グレードに興味があり、機会があれば飲もうと思っていた同銘柄のブレンデッドモルト、ビンテージモルトウイスキーシリーズ。
このボトルは同銘柄が2000年の記念にリリースした1987ビンテージに次ぐ第2弾で、ありがたいことにウイスキー仲間主催のホームパーティでテイスティングの機会を頂きました。 

同ボトルの流通時期の2001年、2002年頃と言えば、この時期のフェイマスグラウスのキーモルトであるハイランドパーク、マッカラン、共に旧ボトルでオフィシャルが美味しいと評価されていた時期。樽の違いもあるだろうから、一概には比較できない。。。と思っていたものの、思った以上にオフィシャル系統の仕上がりで、シェリー系の樽感も楽しめます。

自分の中でイチオシのフェイマスグラウスは、不定期に発売されていたブレンデッドモルトの30年です。
長熟ハイランドパークの個性がしっかりと感じられ、実に良くできたウイスキー。機会があればもう1本手に入れたいと考えていましたが、ここにもう一つナイスなウイスキーに出会いました。 

ビンテージモルトウイスキー1989は、その30年の系譜を受け継ぎ、やや荒削りながら 構成原酒のキャラクターがしっかりと感じられるのが魅力。
欲を言えば度数が40%と低いことで、せめて46%、いや43%あったら。。。とも思いますが、家飲み用にこういうのが1本あると落ち着くんですよね。
今後は1987、1992といった同銘柄の他のビンテージも、探して飲んでみたいと思います。