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BLAIR ATHOL
Tokugawa Ieyasu
Aged 28 Years
Distilled 1988
Bottled 2016
700ml 47.3%

グラス:サントリーテイスティング
場所:BAR飲み(GOSSE@目黒)
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:華やかでドライなオーク香、乾いた木のエッジの立った香り立ちに、バニラ、白葡萄、洋梨の甘いアロマ。徐々にケミカルでオイリーなニュアンスも感じられる。

味:口当たりはスムーズでドライ、香り同様にオークフレーバー主体でバニラや熟した洋梨の甘みから、ケミカルでオイリーなニュアンス。駄菓子屋のキャンディのような甘さも伴う。
余韻はドライでケミカル。乾いたウッディネスが舌に染み込む。

樽構成は不明ながら、度数や樽感からリフィルホグスヘッドと思われる1本。28年でボトリング本数90本はいささか少なく、ひと樽のうち一部をボトリングしたものと推察。
加水すると華やかさは変わらないがドライな要素が軽減されるものの、水っぽさが強くなりやすい模様。

WLN発起人にして、カメラマンの佐々木氏が企画している戦国武将シリーズ。初期リリースは名古屋を中心にごく少量リリースされるのみでしたが、リリースを重ねる毎に日本中に広まり、直近リリースのいくつかは酒販店等でも見かけるようになりました。

今回の徳川家康はその最新リリースとなるボトルで、先日開催されたWLN(ウイスキー・ラヴァーズ・名古屋)に合わせてリリースされた1本。
同シリーズについては流通地域の違いから飲む機会がほぼなかったことと、失礼を承知で本音を書けば、最近増えた所謂ラベル買い狙いのボトルだと、あまり興味を持てなかった心も少なからずありました。
しかし飲んでみると中々どうして、ホグスヘッド系のバニラやオークフレーバーに、酒質由来のケミカルなニュアンスが混じり、キャッチーなフルーティーさが光る、良い感じに仕上がってるボトルなのです。
勧めてくださったGosseの油井さん、ありがとうございます。

カスクの選定とボトリングにあたっては、ウイスキーテイスターの山岡氏と、ドイツの超有名ボトラーである、ウィスキーフェア、ウィスキーエージェンシーのカーステン氏が協力していることから、同ボトラーズ所有の原酒と推察するのが自然な流れ。
特にこのホグスヘッド系でいかにもなフルーティーさは、魔法の液体を使っているとも度々噂される、ドイツ系ボトラーズなら納得の構成です。

なお、なんでブレアソールで徳川家康やねんという疑問については、裏ラベルに解説がありますので、そちらをご参照ください。