カテゴリ:
NIKKA WHISKY
FORTUNE'80
(No Aged)
1980-1990"s
750ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
時期:不明
評価:★★★★★(5)

香り:穏やかであまり強くない香り立ち。カルメ焼きやべっこう飴を思わせる甘さ、奥からモルティーな熟成香、ほのかにスモーキーさも感じる。

味:香りとは裏腹にしっかりとコクのある口当たり。乾いた麦芽風味とカステラ、グレーンのバニラやサトウキビを思わせる甘さ。後半にかけて微かにピーティー。
余韻は軽くスパイシーでオールブランのほろ苦さと穀物風味、あっさりとまとまる。


1980年から1997年まで販売されていた、ニッカウイスキーのギフト向け商品。
80の由来は1980年の発売からとられたもので、先立って1976年に発売されていた鶴と同格と言う整理だったようです。

旧酒税法時代、ニッカブレンデッドウイスキーのツートップであるわけですが、モルティーで原酒の個性が強かったのが鶴。フォーチュンはバランス型で、当時主流の食中酒、水割りで楽しめるようなコクがあってマイルドな味わい。香りの主張はあまり強くありません。
この辺は発展途上の酒という印象を受けるものの、余市原酒由来と思しきしっかりとしたボディやグレーンの香味に、過去の製品と比較してウイスキーメーカーとしての成熟が感じられるようです。

(夕暮れの余市蒸留所。赤い屋根がさらに映えるひととき。 Photo by T.Ishihara)

前置きが長くなりましたが、今回のボトルは、フォーチュン80の1990年代流通品。1980年発売当初から、その独特なデザインこそ変わっていないものの、1989年4月の酒税法改定によって様々なブランドが終売、置き換わる中で生き残り、のちに発売されるグランドエイジ、プライズらと共にハイエンドラインナップの一角を構成しました。

味の方向性は1980年代流通のそれと比べても大きくは変わりません。ただ80年代の方が、濃さと合わせて荒削りというか、野暮ったい感じは少しあった印象。また、どちらもコルクに難ありで、スカスカになっていることも度々あるようです。
今回のボトルもコルクは弱っており、別なコルクに置き換えてありますが、なにぶん口径が大きく、現行品ではあまり無いサイズなので注意が必要です。