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2016年も残すところ後3日となりました。
本年、当ブログが投稿したテイスティングカテゴリーの記事は360本程度。平均すると1日1本はボトルを紹介していることになります。
また、これ以外にも書いていないボトルや、イベントでのテイスティングとしてレビュー記事に含めていないものも多数あります。そうしたモノを含めると、 おそらくはのべ500銘柄くらいはテイスティングをさせて頂いたのではないか・・・。結果、レビュー掲載が追いつかなかったものもあり、中には是非飲んでくださいとサンプルを頂いたものの、来年への宿題と成ってしまうものもありました。(ゴメンなさい。。。)
うーん、来年はペースを落としてでもちゃんとレビューまで書き終えるような形にしたいですね。

さて、これから年末にかけては2016年の振り返りをしていきたいと思います。
月並みですが、"今年飲んだボトル"の中から高い評価だったもの、印象に残っているボトルなどをまとめていくコーナーってやつです。
今回の記事では、特に多くの種類を飲んだ、スコッチ、ジャパニーズ、そしてその他のスコッチタイプウイスキーの中で、
「リリース年度問わず高評価かつ印象に残ったボトル」→<Open category>
「ニューリリースで高評価かつ印象に残ったボトル」→<New Release Category>
を選定します。

なお、レビュー記事の評価で上から順に決めていったのでは、飲んだボトル全てを振り返る作業にはならないので、「印象に残る」という要素も加え、個人的な思い入れとか、驚きとか、より一層の主観的な要素を踏まえ、今年1年を振り返りつつチョイスします。
また、1年を振り返るという位置づけから、ブログに掲載していないボトルも対象にしたいと思います。


【Single Malt】
<Open category>
・グレンギリー15年 1972-1987? Slim Cowell's Pearsonal Serection Ⅱ
・ハイランドパーク 1956-1985 or 1986 GM 54.3%
・ロングモーン 31年 1964-1996 キングスバリー 59%

<New Release Category>
・ラガヴーリン25年 51.7% オフィシャル 200周年記念ボトル
・サントリーシングルモルト 山崎ミズナラ サロンドシマジ向け
・ティーリング 24年 BAR ウォッカトニック 30周年記念ボトル

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候補多数だったシングルモルトモルト分野。今思うと各地域ごとに分けても良かったんじゃないかと思うくらいの物量で、その選定は困難を極めました。(まあ500銘柄飲んでいれば・・・w)
オールドのみならず、ニューリリースもここ最近のリリースに復調の兆しがあり、特にシェリー系のリリースは来年が楽しみという状況になってきています。
そんなシングルモルト区分ですが、新規にテイスティングした中では本年唯一10点を獲得したグレンギリー15年は文句なし。「神のギリー」という通り名まで広まったこのボトル、是非来年の名古屋のイベントのIANブースでテイスティングしていただければと思います。
また、キングスバリー・ロングモーン1964は、ベストな状態なら素晴らしい味わいであるのに、一歩間違えればソーピーに振れるという2面性の衝撃を体験させてくれたという「印象深さ」から、今年の1本にリストアップです。

ニューリリース部門ではラガヴーリン25年もまた即決。2016年のニューリリースの中でもトップクラスであることは間違いない1本で、先日改めてテイスティングしましたが、昨年リリースされたラフロイグ32年同様に「この200周年を迎える2015年、2016年に酒を楽しめる舌がと鼻があってよかった」と心から感じることが出来た1本でした。
加えてもう一つ、サロンドシマジ向けとしてひっそりとリリースされた山崎ミズナラが、2016年にリリースされたジャパニーズシングルモルトの中でもベストと言える1本。原酒の主体は公には1990年代とされながら、体感で30年以上と感じるサントリーのブレンダーの力量を感じる多層感とミズナラ樽由来の高貴なウッディネスは、一言で素晴らしい完成度。1飲の価値アリです。

なお、ニューリリース最後の1席は最近品質を上げてきた近年系シェリーやディアジオのハイエンド各種、あるいは直近リリースのあったベンリアック1975など、本当に様々なボトルが候補として有りました。が、印象深さという点で、ティーリング24年 BARウォッカトニックボトリングを今年1番ハイボールにして旨かったボトル、ベストハイボーラーとしてリストアップさせてもらいました。


【Blended Malt Whisky】
<Open category>
・サントリー センチュリー 21年 ピュアモルトウイスキー 43%
・サントリー 清里フィールドバレエ 25周年記念 ピュアモルトウイスキー 48%
・マクファイルズ 2000年記念ボトル GM 40%

<New Release Category>
・ロイヤルマイル 40年 ブレンデッドモルト 47.1%
・サンジバー スペイサイド ベリーオールドブレンデッドモルト サムライラベル Batch No,2 46.1%
・コンパスボックス フレイミングハート 5th 48.9%

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【Blended Whisky】
<Open category>
・洛山 25年 サントリーブレンデッドウイスキー2015’s 43%
・ペニンシュラ東京 サントリーブレンデッドウイスキー2014's 43%
・ジョニーウォーカー オールデスト 15-60年表記 初期ボトル 43%

<New Release Category>
・響35年 47% 2016's
・響21年 43% 2016's
・おいしいウイスキー 36年 ハイランダーイン 46.2%
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ブレンデッド区分としてバッテッドモルトとブレンデッドウイスキーの2区分から12本をチョイス。この分野はある一定以上のクオリティを求めると、基本的にジャパニーズウイスキーが強いと言う印象で、とにかくまあ完成度の高いものが多い。今回のリストも半分がジャパニーズです。
オープンカテゴリーに唯一入ったオールドブレンデッドのジョニーのオールデスト。これは今年数々の挑戦状(ブラインド)の中で完全正解だったボトルの一つで、モルティーな熟成感とバランスの整ったスコッチらしい美味しさと思い入れから。
しかしそれ以外、洛山25年、ペニンシュラなどはブレンドらしい奥行きのある味わいに加え、ミズナラ、シェリーの各キャラクターが際立って文句なし。先日リリースされた35年なんて香りの高貴さ、バランスがとんでもないですね。味はウッディネスが強いですが、アロマだけで昇天できます。そしてどう飲んでも旨い響21年・・・「ええい、サントリーのブレンダーは化け物か!」という感じで日本勢がメインとなってしまうのです。

それだけスコッチ側で現行品を中心に魅力的なリリースが少なかった分野でもありますが、シングルモルトでのリリースが原酒的に難しいからか、あるいは多層的な味わいを求めてか、スコッチからもブレンデッドモルトウイスキーのリリースで光るリリースが少なからず増えてきたように思います。 
その代表格と言えるのがロイヤルマイルのブレンデッドモルト40年、あるいはサンジバーのブレンデッドモルト、一応スコッチ区分であるハイランダーインのおいしいウイスキー。舐めた程度なのでリストアップはしていませんが、ユナイティングネイションズ40年なども光る1本だったと思います。
後は期待していなかったのですが、往年のカリラを思わせる味わいで楽しませてくれたフレイミングハート5thは滑り込みでリストアップ。11月にリリースされたサマローリのレインボーも良かったですし、ジャパニーズが原酒枯渇で苦しむ今、来年はシングルモルト以外にブレンデッドスコッチに注目できる1年となるかもしれません。これは結構楽しみにしています。


と言う感じで高評価&印象深いボトルをリストアップしてみましたが、こうして改めてリストにしてみると、「ホント今年も良く飲んだよねぇ(飲ませて貰ったなぁ)・・・」という感想と共に、中々飲めないボトルも少なくないなと感じる内容です。
他方、2016年は昨年同様、オフィシャルスタンダードリリースの品質向上が目立った年で、エントリーグレードである5000~6000円くらいまでの価格帯で、面白いリリースや、味わいが良くなったと感じるボトルも少なくありませんでした。
そこで次回は、別枠としてコスパの良さや、品質の向上したリリースなどを<Interesting Release Category>として選定することとします。

<つづく>