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GLENLIVET
NADURRA
Peated Whisky Cask Finish
Batch No,0715
1000ml 48% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★(5)

香り:香りのキックが強く、若いニューポッティーでレモングラスなどの爽やかさと乳酸系の酸味、パン生地や、ほのかに乾いた植物感を伴う香り立ち。徐々にビスケットやレモンキャンディーの甘みに加え、焦げたようなスモーキーフレーバー。少量加水すると麦芽香が開き、刺激も和らいでくる。

味:香り同様若く、レモンなどの柑橘系のニュアンスを感じる口当たり。中間から後半にかけては、序盤で感じられなかったピートフレーバーが突如顔を出し、口内を一気に支配してくる。少量加水すると序盤は随分軽くなるイメージだが、全体のバランスは良くなる。
余韻はピーティーでピリピリとスパイシー。木材が焦げたようなフレーバーも感じられ、ほろ苦くスモーキーなフィニッシュ。

香りはそれほどでも無いが、味はしっかりとピーティー。全体的に若さが感じやすく、近年のスペイサイド、グレンリベットのライトでスパイシーなフレーバーが目立つが、少量加水するとバランスが良くなる。
他方、ハイボールは口当たりで酸味が感じられ、ストレートでは開いてくるピートと焦げたニュアンスが抜け落ちて、中間は随分と軽くなってしまう。飲み込んだ後はジワリとピーティーで、言うならば爽やかな味わい。夏場にゴクゴク飲むなら良いかもしれない。
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2017年1月16日から国内での正規販売が開始されるグレンリベット・ナデューラのピーテッドウイスキーカスクフィニッシュ。既に2015年に製品が発表、現地ショップや免税店などでは発売されていたもので、遅れること1年で日本でもリリースという流れです。
今回のボトルはその免税向け、48%加水規格のボトルになります。先日海外旅行に行った友人経由でお土産として買ってきていただきました。
(お願いしたときは国内リリースの発表はまだ無かったのですが、受け取るまでに正規品の流通が発表され、価格的にも仕様的にも複雑な気持ちに・・・なんてオチもあったりしますw)

グレンリベット・ナデューラは、ナチュラルの意味、その名の通り「自然な味わい」を一つのテーマとしています。
かつてはバーボン樽熟成された、現代のグレンリベットのキャラクターが樽出しに近い度数、味わいで楽しめるという意図でしたが、その後、シェリーカスクが発売され、今度はバーボン樽でノンエイジとなり、ついにはピーテッドウイスキーカスク"フィニッシュ"です。
グレンリベットのラインナップはハイエンドに向かうとシェリー系の原酒が増えてくる傾向があるので、シェリーカスクは百歩譲ってナデューラだとしても、流石にフィニッシュで"ナデューラ"というのは、苦しいんじゃないかなーなんて思ったり。
まあ元々グレンリベットは全ラインナップでピートをしっかり焚いていた蒸留所。今でも一部銘柄からはピートフレーバーを感じるわけですから、ファウンダーズリザーブも発売されたところで、古きよき時代に思いを馳せたのかもしれません。

なお、その味わいは全体的に若く、ピリピリとした刺激もあって熟成感に欠ける印象。その分ピートは感じやすいのですが、それならハイボールだと炭酸に逃げると、肝心のピート部分が薄くなってしまう。色んな意味で近年のリベットらしいウイスキーですが、このピートには2つの疑問があります。
まず一つは本当に"ピーテッドウイスキーカスク"でのフィニッシュだけなのだろうかということ。確かに味わいでややアンバランスにピートフレーバーが顔を出すあたりはフィニッシュらしい感じもしますが、とても樽由来のみとは思えないほどピーティーです。
そしてもう一つの疑問は、どのウイスキーの空き樽を使ったのかということ。このピートフレーバーが全て樽に染み付いたモノから移ったものだとすると、相当ヘビーピートなウイスキーでなければならないと感じます。
ヨード系のニュアンスはないので、アイラを除外すると内陸系でヘビーピートを扱う蒸留所は限られてますので、自社でなければアードモアやレダイグ辺りでしょうか。でもどれも系列が違うんですよねえ(汗)
ひょっとすると自社で試験的に仕込んでいるのか? 日本での発売後は、こんなことも考えながら飲んで見るのもシングルモルトの楽しさと言えるかもしれません。