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KARUIZAWA
No,1 Drinks Company
Aged 30 years
Distilled 1981
Bottled 2011
Cask type sherry #6256
700ml 57.5%

先日、本年2回目のサロンドシマジ(本店)で紫煙を燻らし、オトコの浪漫溢れる空間を満喫してきました。
その中で葉巻と共に頂いた1本が、今回紹介するナンバーワン・ドリンクの軽井沢1981。
軽井沢自体が近年の価値高騰ですっかり疎遠になっていましたが、そこは本店。これ以外にも出てくる出てくる。。。これ全部でいくらになるのかなー、なんて湧き上がる自分の煩悩。写真はその一部ですが、圧巻のラインナップです。

軽井沢のスタイルはピート&シェリー。
パワフルでどっしりとした蜜の甘さを伴う口当たりに、腐葉土のような土っぽさ、ローストアーモンドやウッディーなニュアンスがスモーキーフレーバーと共に広がる。それが行き過ぎてカブトムシなんて言われたり、時にサルファリーなボトルもあります。
ただし使われた樽によってはレーズン、プラム、チョコレートといった甘美な要素が開いてくるモノもあり、今回のボトルはその一つです。

以前飲んだことがある1本でしたが、その時は樽由来の渋みがキツい印象があったところ。
時間経過での変化が良い方向に作用しているのか、先述した甘みが開いていて加水での伸びもよく、シェリーの柔らかくふくよかな味わいが、スーッと口の中に広がってきます。

これが葉巻と合わないワケがありません。
今回の葉巻は、ケドルセーのRE2011フランス限定。国内では入手困難だったもので、同席したシガー愛好家のO氏やS氏も入手できなかったアイテム。それをサロンのヒュミドールで5年間熟成したものです。
持った瞬間しっとりと手に吸い付くような葉の柔らかさ、抵抗なく入ってくる紫煙はまさに極上品です。

「どうだ、良いシガーだろう。」と笑顔の島地先生。
葉巻は素人の自分でも、これは良いものだという事がよくわかります。
フランス関連の名を冠するキューバシガーのフランス向け、当然気合も入っているでしょうし、後々調べたところ同RE2011アジア向けがシガーダイレクトで100点満点を獲得した実績も。
ウイスキー繋がりの愛好家に自慢させて貰いました(笑)。

伊勢丹のサロンドシマジが大人の社交場であれば、本店はそれを一層濃くした、オトコの隠れ家という雰囲気。
「趣味が男を育てる」というほど、島地さんは趣味人であるわけですが、ここに来る度に様々な話題、新しい世界があって見識が広くなる。もっと人生楽しんでいこうぜと、背中を押して貰っている気持ちになります。
若輩者の自分はこれほど嬉しいことはなく、誤解でなければ、きっと自分の周りで交流がある多くの人が、そうしていろんな経験値を授けてくれてるんだろうなと感じます。

今回にしても、モルトについては突っ込んで趣味としていますが、そこにリンクしてきたシガーはまだまだ無知も同然。今回のように後出しで知る事も多く。。。趣味の連鎖で豊かになる人生と共に、また一つ"知る悲しみ"を覚えてしまいました。
次に訪問する際は、もう一歩オトナになっておきたいです。(少なくともカレー粉発言をしない程度には・・・)

島地先生、Tさん、Oさん、Sさん、今回も遅くまでありがとうございました!