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BRORA
Limited Edition
Aged 35 Years
Bottled 2014
48.6% 700ml

グラス:グレンケアン
量:30ml程度
時期:開封後1年程度
暫定評価:★★★★★★★★(8)

香り:華やかでワクシー、リッチな麦芽香に、粘土質な土っぽさ、上品な酸味とピート香の混じる香り立ち。淡くスモーキーでドライアプリコットやドライパイナップルを思わせる果実香。時間経過でカラメルプディングのような甘さも感じられる。

味:とろりと分厚い麦芽風味、バニラ、砂糖漬けのレモンピール、ドライオレンジ、徐々に乾いた干し藁、レザーのニュアンスもある。複雑でバランスが良く、後半はスモーキーフレーバーが鼻腔に届く。
余韻はウッディーでややドライ、土っぽいピートフレーバー、麦芽風味に混じる柑橘のニュアンス。ジンジンと舌を刺激しながら染み込む旨味。余韻の長さまで含め綺麗な仕上がり。

カリラ、クライヌリッシュ、ローズバンク、ダルユーイン。。。最近のディアジオの最上位グレードに共通して見られる、樽感が過度に主張せず、しかしボディや熟成感があって全体的に整っている。バランスが良い、完成度が高い、とはこういうかと感じる1本。
例えるなら一流料亭が丹精込めて作った懐石料理、京料理のようでもあります。

ブローラのリミテッドにフォーカスすると、そもそもブローラはクライヌリッシュとの並行稼働時の1970年代は「アイラモルト」の代替とも言える、ヘビーピートでパワフルな酒質が魅力の一つ。特に1970年代前半の原酒が使われていた初期の頃のリミテッドはそうした特徴が強いものの、1970年代後半蒸留に切り替わった最近のリミテッドはやや個性が穏やかで、らしさも感じますが「ディアジオ上位グレードの味」がより該当してくるように思います。

こういう綺麗な味をブローラに求めるかどうかという、ハウススタイル的な嗜好の問題はあります。
ブローラのラベルには山猫が描かれており、野性味溢れる70年代前半は山猫と言えますが。。。某社のS氏いわく、特に2015年リリースのリミテッド37年は弱腰だと言う意見も(笑)
しかし既に閉鎖した蒸留所の30年オーバーの原酒で、1ロット何千本を毎年毎年これだけのバランスで作り上げるディアジオの力と貯蔵量・・・。冷静に考えると相当凄いことです。

ブローラは2002年にリリースされたファーストエディションから、毎年リリースされる毎に価格が上がり、今年発売の38年はファーストの約15倍という途方も無い価格帯となってしまいました。
1ショット幾らになるかは正直考えたくないボトルですが、他方、直近リリースされたブローラ・リミテッドエディションを「一口でも飲んだことがあるかないか」という1か0の話にすると、フェスの有料試飲等でディアジオさんが大盤振る舞いされているので、飲まれた事がある方は意外と多い印象です。

こういう活動を含めて、日本のウイスキー業界を冬の時代から支えてきたディアジオの凄さが身に染みてわかるものの、なんだかディアジオマンセー感溢れる記事になってしまった気がするので、今回はここらで筆を置くとします(笑)。


追記:ブローラ繋がりで近況を一つ。先日北の名店の1つに野暮用で連絡させて貰ったところ、ブログも読んでますよと返信が。
最近めっきり北の地が疎遠になってしまい、寂しい限りです。
来年こそは何処かで。。。