カテゴリ:
The MACALLAN
Cask Strength
(No Aged)
2010's
750ml 59%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml
場所:BAR飲み(Ambrosia)
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:ツンとしてウッディーな香り立ち。その中から甘くプルーン、黒蜜、湿った木のアロマ。時間経過でチョコクリームのような甘さもあるが、基本的にはアタックの強い酒質を濃いシェリー感で押さえつけている。

味:リッチでパワフルな口当たり、黒砂糖、カカオチョコレートのほろ苦い甘み、ドライプルーン。徐々にぬるりとした舌触りと若干のゴムっぽさも感じる。
中間から後半にかけてウッディで、スパイシー。タンニンが口の中に染みこみ、甘くドライなフィニッシュに繋がる。

美味しさを追求するならこの手のボトルは、グラスをリーデルのシングルモルトテイスティンググラスにするなど、少し開いた形にする方が良い。


数年前、ひっそりと終売になり、ひっそりと消えていったマッカランヤングエイジのカスクストレングス。度数や輸入元の表記等から、今回のボトルはその終売付近で流通していたボトルと思われます。
かつては10年表記でしたが、2006~7年頃のラベル(デザイン)チェンジとあわせてノンエイジに変更。ただ、内容的に10年前後の原酒である事は変わっていないように感じます。


マッカランというと、オフィシャルボトルの43%加水後の濃厚で滑らかな味わいから、ロールスロイスなんて言われたりもしますが、素の酒質はパワフルでヘビーなタイプ。特にアルコール感も強い部類に入るため、そうした特徴はボトラーズの短熟であったり、このカスクストレングスを飲むとはっきりと感じることができます。(アルコールは強くても、ニューポッティーなニュアンスがあまり強く出ないのも特徴。)

今回のボトルは開封後比較的時間が経過しているボトルのはずでしたが、ノージングするとツンとした強いアルコール感から濃く甘い樽香。口当たりもパンチの強いアタックに、ウッディでえぐみも多少ある濃厚なシェリー感。全体的な濃さゆえか、樽由来の嫌な部分は隠れているように感じます。
逆に、だからこそ加水後のあの味わいに仕上がっているというのが、自分のマッカランに対する印象です。
もっとも、最近のボトルは酒質以上に樽の面での問題も大きいわけですが・・・。

最近、この手のマッカランのカスクストレングスは見なくなっており、もしBAR等で見かけた場合、経験値として1杯飲んでおくのもアリだと思います。
また、その際は漠然と全体を見るのではなくて、口当たりの強さやアルコール感など、酒質の部分に注目して見るといいかもしれません。