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CHICHIBU
Ichiro's Malt
Malt Dream Cask for Bar Kitchen
Aged 6 Years
Distilled 2009 Nov
Bottled 2016 Sep
Cask type Bourbon barrel
700ml 62.2%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封1週間程度
評価:★★★★★☆(6)

香り:ツンとした乾いた木材を思わせるアロマ、ドライレモンピール、クラッカー、奥にはバニラの甘さ、ナッツのニュアンスも感じる。秩父らしい酸味を伴うクリーンで爽やかな構成。時間経過でバーボンそのものを思わせるフレーバーが少し混じる。

味:とろりとした口当たり、シリアルを思わせる香ばしい味わいから、蜂蜜の甘みと微かにウッディなえぐみ、溶剤系のニュアンスを感じた後、スパイシーでオーキーなフルーツ、近年系トロピカルフレーバーも顔を出す。
余韻はややドライ、ハイトーンでヒリヒリする。ジャスミン茶を思わせる華やかさと植物感、後半に感じられたオーキーなフルーツが鼻に抜けていく。

ストレートでは1口目で感じたフルーティーさが3口目以降あたりから感じ辛く、チェイサーやクラッカーなどでリセットしていく必要がある。
加水するとバーボン樽由来のフルーティーさが開き、ぐっと親しみやすくなる。ロックも悪くない。ハイボールはこのボトルの良い部分とも言えるバランスの良いフルーティーさが薄れ、飲みやすくはあるが魅力は感じない。


博多のBAR キッチンさんが樽買いし、つい先日ボトリングしたばかりのモルトドリームカスク。
同店と言えば、カードシリーズを全種揃えてのテイスティング会を開くなど、イチローズモルトの南の聖地とも言えるBAR。
先日マスターの岡さんとお会いした際、どうですか?とお誘い頂き譲ってもらいました。

6年と10ヶ月、約7年間のバーボンバレルでの熟成。秩父は色々飲んできましたが、その中でも良くまとまっているリリースだと思います。
秩父は熟成の見極めが難しい蒸留所で、正直そこを外しているボトルも少なからずあります。
しかしこれは秩父らしいクリーンな酒質にバーボンバレルの個性、フルーティーさも感じられて、ウッディな渋みやえぐみは少ない、バランスの良い仕上がり。特に加水での味の変化が良いですね。

ただ約7年の熟成ではどうしても原酒の未熟部分、アルコールの角は充分に取れないため、これまでリリースされてきている秩父全般に共通する"らしさ"も残っています。
このまま熟成を続ければどうなるかというと、フルーティーさだけが強くなって、熟成感が増していくような熟成が続くことはなく、実際は樽感も合わせて増えてしまうためウッディーでドライな構成になりがち。
もちろん、それはそれでウイスキーとしては面白いですし、加水調整などすれば美味しく飲める可能性もあります。
ただ、なるべく自分の樽をカスクストレングスで美味しく、バランス良く出すならば・・・このタイミングが秩父蒸留所の飲み頃の一つ、なのかもしれません。 

BARキッチンさん、貴重なボトルをありがとうございます。
ああ、早く博多に行く機会を作らないと(´Д` )