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GEORGE T STAGG JR
Kentucky Straight Bourbon Whisky
2016's
750ml 64.85% 129.7Proof

グラス:サントリーテイスティング
量:30ml程度
場所:個人宅(T君@TMC)
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:リッチでパワフルな香り立ち。メープルシロップやチョコレートを思わせる甘いアロマ。徐々にスパイシーで微かな溶剤の刺激。徐々にトーストしたパン、色の濃い蜂蜜、乾燥した牧草を思わせるウッディネス。

味:スパイシーでリッチな口当たり。コクのある甘味はメープルシロップ、ほのかにドライアプリコット、チェリーの甘酸っぱさのアクセント。 ハイプルーフバーボンらしく高度数の刺激、余韻はウッディーでビター、カラメルソースを伴い長く続く。

現行のライトなタイプではなく、樽感、酒質共にリッチなバーボン。少量加水するとさらに華やかで甘い樽香も引き出せる。 加水で伸びる印象から、ロックで飲んでも真価を発揮しそう。 

ジョージTスタッグは、バッファロートレース蒸留所がリリースするプレミアムブランド。15年程度の熟成、バレルプルーフで加水無し、当然ノンチル。年間数百本程度しか出荷されず、人気の高いブランドの一つです。
そのブランドから、熟成年数は約8年と半分程度ながら、同様のレシピや製法で作られた廉価版、ジュニアがリリースされており、今回は2016年ロットをテイスティングします。

同銘柄の最大の特徴は、なんといってもそのハイプルーフ度合い。バーボンはレギュレーションで上限62.5%での樽詰めが定められている中で、2002年からリリースが始まったジョージTスタッグは、時に70%を越える度数まで"熟成中に度数が上がってしまった"稀有な原酒で構成されており、このジュニアも約2%度数が上がっています。
これは同蒸留所がある地域の特徴と、イーグルネストと呼ばれる貯蔵庫最上段の場所に影響があるとされていますが、スコッチ中心の自分は「ホントかよ」と思ってしまう、これもある種の個性といえます。

また、もう一つの謎が「アメリカンホワイトオークではなく、フレンチオークで熟成した原酒」であるという事が日本のブログやショップを中心に描かれているのですが、これもホンマかいなと。
バッファロートレースのWEBサイト、ジュニアの紹介ページにはそうした記述はなく、ジョージTスタッグの公開レシピにもNEW WHITE OAK としか書かれてないんですよね。
ただ、バッファロートレースがフレンチオークなどの異なる種類の樽で原酒を熟成させる実験を開始したのは1987年からという実績もあり、ジョージTスタッグのリリースが始まった2002年での15年熟成は一応辻褄は合います。
レギュレーションとの兼ね合いもある話ですので、もう少し調べてみたいと思います。

ご参考:ジョージTスタッグ2016のレシピ

さて、素性考察が長くなってしまいましたが、このボトルは最近バーボンを意識して飲むようになってから、何気に気になっていた銘柄の一つ。特段飲ませろとか言ってないんですが訪れる機会、持つべきものはウイスキー仲間ですね。
質の良い樽での熟成を思わせる、嫌味の少ないメープルシロップを思わせる甘さにスパイシーな刺激。そこに60%を超えるバレルプルーフらしく荒さを残すウッディネスやハーブのニュアンス。「この親にしてこの子あり」とも言える出来栄えで、しっかり楽しませてもらいました。 

なお、話は全然違いますが、このジュニアのスペルが、JRと大文字2つの並びに違和感と懐かしさを覚えてしまうワタシ。
かれこれ20年近く前、ナイナイのオファーシリーズで「ジャニーズJR」と書かれた岡村の誤字ネタを思い出したのは。。。自分だけでしょうか(笑)。