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KNOCKANDO 
Limited Edition 
Aged 25 Years 
One of Only 4758 Bottled in 2011 
Matured Exclusivery in European Oak 
700ml 43% 

グラス:シュピゲラウ
量:30ml以上
場所:個人宅(サンプル@K兄さんのおじさん)
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:スパイシーでリッチなシェリー香、カラメルや黒蜜、プルーン、赤ワインを思わせるこってりとした葡萄のアロマ。微かにゴム系のニュアンス。奥にはほのかな青っぽさ、植物感もあるが時間経過でシェリーに飲まれる。

味:口当たりから濃厚なシェリー感。カカオチョコレートを思わせる粉っぽいほろ苦さ、近年系の擬似シェリー。プルーン、ウッディーな渋み、徐々に青みがかった麦芽風味。
余韻はスパイシーでハイトーン、乾いた木材のえぐみ、黒蜜を思わせる甘みと合わせてタンニンが染み込む。 


ノッカンドゥが2011年にリリースした、リミテッドリリース。
世の中にはいろんなボトルがリリースされてるんだなぁと感じた1本。市場に長いこと滞留するオフィシャルの通常リリースは意識に入っても、日本に流通する量が少なかったりするリミテッドエディションは認識できていなかったりすることもしばしば。
このノッカンドゥ25年もその部類にあるボトルで、ボトルを見て以来ノッカンドゥ推しの一人としては気になる1本となっていましたが、このたび縁あってテイスティングの機会を頂きました。

ノッカンドゥといえば、バーボン樽やシェリー樽でもリフィル系の、あまり色の濃くない樽構成に、麦芽風味と長期熟成のものはエレガントなフルーティーさがハウススタイルと言えますが、このリミテッドリリースはおおよそノッカンドゥとは思えない濃厚で赤みを帯びたシェリーカラー。しかも43%加水でこの色合いです。


その味わいは一言で「圧殺」。ヨーロピアンオークは材質的にタンニンや木材由来の要素が出やすいこともあり、近年系のシェリー感がこってりと効いて、ノッカンドゥーらしさは余韻や香りの奥に植物っぽさや麦芽のニュアンスが感じられる程度。仕上がりに荒さがあまりないのは加水とオフィシャルらしさでしが、通常の21年などとは一線を画す構成となっています。

シェリー樽はウイスキー熟成のルーツであり、日本に限らず世界のウイスキー好きにとって特別なモノです。
同蒸留所のシェリー樽の使用比率は全ストックの10%程度という記述がシングルモルトウイスキー大全にあり、しかもそのすべてが濃厚なタイプではないでしょう。
そうした希少かつ特別に用意されていたであろう樽のバッティングに、蒸留所の気合を感じますね。