カテゴリ:
YAMAZAKI
Pure Malt Whisky
Suntory Whisky
Aged 12 Years
1989-1990's
43% 750ml

グラス:木村硝子
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1〜2ヶ月
評価:★★★★★★(6)

香り:干し草を思わせる植物感を伴うウッディネス、少しヒネているが徐々にアプリコットやピーチの甘酸っぱさ。みたらし、微かに土っぽいピート香も感じる。

味:スムーズで軽い刺激を伴う口当たり、メープルシロップ、リンゴのコンポート。じわじわとウッディーなタンニンが染み込む。余韻はドライ、キャラメリゼ、ほろ苦く染み込むように残る。

山崎名義のモルトウイスキーが発売されたのが1984年のこと。あ、俺の生まれ年じゃんってそれはどうでもいい話。
そのままリリースが続いた後、酒税法が改正された1989年4月から1990年頃に流通していたのが、今回テイスティングする山崎ピュアモルト12年(向かい獅子ロゴ、ウイスキー表記)です。

山崎や白州などのモルトウイスキーは、今でこそシングルモルト表記ですが、初期からはピュアモルト表記でリリースされており、某グルメ漫画で痛烈に皮肉られたりした過去があります。
果たしてなぜピュアモルト表記だったのか、レシピはどうだったのかは確認しようがありません 。ただし山崎がリリースされ始めた同時期は、スコットランドでも表記が乱立していた時期であり、シングルモルトウイスキーでピュアモルト表記は数多くあった事は、補足しておきます。
(その後スコットランドでは2000年頃のカーデュー事件をキッカケに規制が強化されましたが、日本では特段規制がなく、表記を見直す必要もなかったというのは自然な話です。)

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さて、せっかく旧ボトルがあるのですから、現行品の山崎12年と飲み比べてみます。
現行品の容量が少ないぞって、それは今このために1本買うのも懐に厳しいので、ここはミニボトルで許してください。
右が旧山崎、左が現行山崎で、見た目は旧ボトルのほうがほんの少し濃い感じです。    

飲み比べると現行品は香味共に軽くなっているものの、オーキーで華やかな熟成香が洗練された印象を受けます。嫌味なところは少なく、これは万人ウケする味わい、何も考えずに家でダラダラ飲みたいです。対して旧ボトルのほうがフレーバーのコシが強くウッディですが、その幾つかは野暮ったい印象もあります。当時と今では20年以上の開きがありますから、山崎で使える原酒の種類、量、年数の幅、樽の構成に違いがあるのでしょう。例えば今の山崎はパンチョンの比率が多いですし、ミズナラ原酒の傾向の違いも感じ取れます。

自分のようなヘビードリンカーはこれくらいでもアリだなと感じますが、より日本人向けのウイスキーを目指した結果なのかもしれません。飲み比べることで、旧ボトルには旧ボトルの、現行品には現行品の良さを感じる事が出来ました。
オススメの飲み方は現行品同様にストレート、加水、ロック、なんでもござれ。特にロックは旧ボトルのほうが濃さがあるので飲みごたえが長く持続します。ただ、ハイボールは現行品も旧ボトルも、白州のほうが向いてますね。