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BOWMORE 
Islay Single Malt 
Aged 25 Years 
Distilled 1969 
(Bottled 1994-1995?) 
43% 750ml 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml程度
場所:個人宅@KMC
時期:開封後1〜2週間程度
暫定評価:★★★★★★★★(8)

香り:落ち着いた甘い香り立ち、樹液のような甘いアロマに磯っぽさ、土っぽいピート香。徐々にトロピカルフレーバー、パパイヤ、バナナケーキ、微かに熟したピンクグレープフルーツを思わせるニュアンスも。

味:まろやかでオイリーな口当たり、ボディはコクがあり、熟したパパイヤ、葡萄、乾いた麦芽を思わせる香ばしさに紅茶のようなタンニン。
余韻は香り同様に土っぽいピートのニュアンスと、フェロモンを思わせる妖艶なスモーキーさが長く染み込む。


熟成年数違いを含めると色々リリースされている、オフィシャルボウモアの単一蒸留年シリーズ。
69蒸留というと、ボウモア的にはパフュームへの階段を上り始めた時期で、ボトルによってはトロピカルフレーバーに乏しいモノがあったり、70あたりからは早くもパフューミーなボトルが出始めるのも特徴ですが、今回の1本は60年代ボウモアの魅力を感じるだけでなく、オフィシャルボトルのバッティングにはシングルカスクにはない魅力があると、改めて感じることが出来ました。
 
もちろんシングルカスクリリースには、それはそれで1点突破で突き抜けるようなすばらしい味わいが備わることもありますが、一つ行き過ぎてしまえば、ボディが軽くなりすぎたところに樽香だけが強くなっていくアンバランスさが出てしまうのも難しいところ。特にボトラーズリリースには結構見られる傾向です。(それもまた魅力となるボトルもありますが。)

勿論、オフィシャルバッティングがすべからく素晴らしいかと言われれば、安定と引き換えに没個性的な構成になっているものも多く、まあこんなもんかという味わいに落ち着く事もしばしば。それが今回のように優れたビンテージであれば、複雑で多彩、整えられたバランスと共に味わう個性が、変えがたい魅力なのです。

今回のボトルはそうしたオフィシャルバッティングのお手本のようで、加水調整とバッティングでまろやかかつバランス良く仕上がった香味の中に、アイラモルトを主張する磯っぽさ、ボウモア60年代蒸留らしいフルーティーさとフェロモン系のフレーバー、土っぽいピート香。
フィニッシュに感じる心地よいタンニンは、バーボン樽ではなくシェリー樽の比率が高いのか、オーキーなフルーティーさよりもコクのある甘味がメイン。若くキャピキャピした感じではなく、年上の男性女性にあるような妖艶な魅力を感じます。
1杯よりも1本じっくり付き合いたい、どっしりとした魅力がたまりませんね。

追記:こういうグッドビンテージのボウモアを飲んで感じるのが、温故知新、現行品の潜在的な出来の良さ。最近の12年の良さは先日記事にした通りですが、18年なんて凄く「おしい」。。。