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先日、某氏経由で招待券を頂き、MMWM2016(モダンモルトウイスキーマーケット)に参加してきました。
平日開催でしたので、有給休暇を取得しての参加です。
まぁ30〜40日くらい余ってるのでたまには良いよね。

今年のモダンモルトは酒販関係者オンリーのイベントということで、自分は参加出来ないかなと思っていたのですが、一応WEBメディアへの寄稿などの実績もあったことから、受付では「ライターということでプレス扱い」になり、プレスタグを下げて入場することになりました。(実際のところ、こちらから確認しなければ、どこの関係者かは問われなかったそうですが。)

そんなわけで、せっかくライターとして入場したわけですから、当日試飲した中で、ニューリリースや面白いと感じたボトルを記事にさせて貰おうと思います。


まずは、あいうえお順でアランから。
ピックアップするのは今年のニューリリース。セカンドバッチが発表された、エンジェルズリザーブ19年と、ノンエイジのボシーです。


ARRAN Limited Edition Angels Reserve 
Aged 19 years 1997 Vintage 
昨年からはそれぞれ1年増しの1997年蒸留19年熟成。っていうかコレ、単発リリースじゃなかったんですね。
これから毎年ビンテージを繰り上げながら、天使の分け前の残りをバッティングしていく感じなんでしょうか。
前作18年はシェリー系でほのかに硫黄、フルーティーさはシェリーの後ろ側にという系統のモルトでしたが、今年はその力関係が逆転し、オーク系の甘みやフルーティーさがメインに感じられます。

これ、中々イケてますね。
バランスも良く、時間経過で開きそう。何より自分の苦手な硫黄要素がなかったのはポイント。
多少サルファリーでもシェリーの濃いボトルのほうが好みという方は物足りないかもしれませんが、オフィシャル通常ラインナップの系統からすれば、アランらしいボトルはこっちかなという感じです。


ARRAN THE BOTHY Quarter Cask Batch2 55.2%
次は昨年リリースされたアラン・ボシーの2016年ロット、セカンドバッチ。 
このボトルは密造時代のオマージュで、小型の樽での貯蔵としてクオーターカスクのアメリカンオーク樽でフィニッシュをかけた樽感増しのアランですが、昨年バージョンは割とあっさりめで、どちらかと言えばカスクストレングスのパワフル感が目立っていたところ。
今年もパワフルではあるのですが、樽感はよりはっきりと感じられるようになっていました。
同じくカスクストレングスの12年に比べてちと値段はしますが、キャラクターは分けられているように思います。 

余談:会場の各ブースには試飲用プラカップが用意されていましたが、自分はいつも使っている木村硝子のテイスティンググラスを持参し、グラス拭きで拭きながら試飲しています。

プラカップは手軽で良いですが、香りの印象が大きく変わるので、連動して味の印象も変わることに。
試飲は量が少ないので、通常のグラスより小振りなものを使うなど、工夫も必要ですが、普段の感覚に近い情報をキャッチできるので、ぜひ推奨したいですね。