カテゴリ:
YAMAZAKI
SUNTORY PURE MALT WHISKY 
(No Aged)
Cask type Sherry
Select by Saji Keizo 
2000's
500ml 54%

グラス:グレンケアン
量:30ml以上
場所:個人宅 @K兄さん
時期:不明
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:甘くふくよかでリッチなシェリー香。スパニッシュオーク由来の香木、ダークフルーツの甘酸っぱさ、ハーブっぽい爽やかなアロマもある。最初は少しドライだが時間と共に黒蜜のようなコクと淡い酸味のある香りに。

味:とろりとしたコクと甘みの強いシェリー感。レーズンチョコ、シロップを入れたコーヒー、徐々にほろ苦さと微かな酸味、鼻に抜ける香木を思わせるウッディネス。濃厚だがバランスが良く、香りで感じた印象のまま楽しめる。
余韻は黒砂糖を思わせる甘み、クランベリーと葡萄の皮、穏やかなタンニンが長く続く。


サントリーが1990年代後期~2000年代初頭頃にギフト向けとしてリリースしていたシェリーカスクの山崎。
このノンエイジのボトル以外に、56%や58%の度数違い、12年や15年仕様もリリースされています。
濃厚でリッチ、ともすればウッディーで渋みも強いシェリー系の多い山崎ですが、このボトルは濃厚でありながら甘みと苦みのバランスが取れており、スパニッシュオークの香木感にダークフルーツの果実感と、シェリー樽熟成の山崎の良いところをしっかりと味わうことができます。

熟成年数を10~15年程度と考えると、蒸留時期は1980年代後半~1990年代初頭くらいでしょうか。
スパニッシュオーク主体のシェリー樽であることに加え、気温の高い日本での熟成であるため原酒への影響が早く、酒質にフレッシュさが残りつつ濃厚な味わいが日本のウイスキーらしさとして感じられます。
少々不遇だったのが当時はスコッチモルトで1960年代蒸留がバリバリリリースされていた時代ですから、シェリーのクオリティ的には普通というか、愛好家がこのボトルを積極的にチョイスする理由がなかったこと。しかし今飲んでみると、この山崎が目立って劣っているとも思えません。
流石に当時の突き抜けた一部のリリースと比較すると落ちる部分はありますが、原酒の自由度も高かったのか、先述したバランスのよさに加え香味に厚みもあり、素直にうまいと言えるボトルです。

ただ、近年のジャパニーズウイスキーブームでは、このボトルも例に漏れずオークション等でだいぶ高騰していました。 
最近は多少落ち着いてきましたが、まだ少し高いなと感じます。しかしブームとはいえ内容的には今までが不遇だったとも言える話。
シェリー系ウイスキーの人気の高さにあやかって、様々なリリースが行われている昨今ですが、こういうボトルは評価されて然るべきだなと、飲んで納得の1本です。

それにしても、こんなボトルがギフトで届いたら小躍りしちゃうなあ。。。