カテゴリ:
IMG_1118
SPRINGBANK
Campbeltown Single Malt
Aged 10 Years
2000's
46% 750ml

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後2ヶ月少々
評価:★★★★★★(6)

香り:華やかで香ばしい麦芽香。柔らかいが存在感のあるスモーキーさ。初めは軽く乾いた木や植物系のアロマが主体であるも、徐々に麦芽、熟した洋梨、蝋、バタークッキーにハーブの爽やかさなど、その他の要素が開いて主張を強めていく。加水するとレモンピールと植物系のえぐみが感じられる。

味:ピーティーでほろ苦く、コクのある麦芽風味主体の口当たり。中間から後半にかけてはリンゴのコンポートやアプリコットジャムを思わせるコクのある甘いフルーティーさに、明確な塩味が広がっていく。
余韻は柔らかいスパイシーさ、淡いウッディネスと土っぽいピートフレーバー。喉を熱くするトーンの高さと共に長く続く。加水するとまろやかな口当たりになるが、新しい何かが開くタイプではない。


スプリングバンクのオフィシャルをしっかり勉強する企画、今回は現行品から2世代前のボトルで、1990年代のトールボトルから現在流通しているボトル形状へとチェンジした、2000年代初頭の流通品です。
これまで現行品、1世代前と飲んできましたが、現行品は麦の強さはあれど若さが強い、1世代前は蝋やゴムのような癖が強く感じたところ。この3世代の中では今回のボトルが一番香味の中でフレーバーのバランスが取れており、グラスから立ち上る華やかな香り立ちに、厚みのある麦感とピートフレーバー、そしてブリニーと表現される"らしい"味わいが感じられます。
また、香り立ちは最初はそれほどでもなく、ドライでオーキーな傾向だったため国際規格形状で行くかとグラスをチョイスしましたが、途中からどんどん強くなってきて、2杯目以降はSK2にチェンジしたほどでした。
モルトの香水と呼ばれた片鱗は、まだこの時代でもありますね。現行品のような若さもなく、個性的かつ美味しいモルトです。

個人的な繋がりの関係上、スプリングバンクは伝説的なボトルを含め1980年代以前の流通品を経験する機会は相当多く恵まれているのですが、近年流通品のオフィシャルボトルについては積極的に飲んできませんでした。
ただ様々なボトルの良さを知る為にも、勉強を兼ねて最近のボトルも積極的に飲んでいこうと・・・こうしてウイスキー仲間のHPさんが我が家に置いていったボトルから、家主の分け前(悪魔のぼったくり)をするわけです(笑)。
美味しさを追求するなら1960年代蒸留のバンクは一つの指標ですが、家飲みでゆるーく楽しむなら、この2000年代初頭バンク10年は味もさることながら価格、物量的にも良いチョイスだと感じます。

IMG_1119 IMG_1120

スプリングバンクは長らく不遇な時期が続いていたため、1990年代の流通品にはカスクオファーの用紙が箱の中に入っています。
当時はなんでも良いから買ってくれだったのですが、2000年代になると多少改善が見られたのか、ボトルオファーになり、スペックを指定する余裕が出てきたようです。
また、クレジットカードの普及でVISAやMASTERなどの表示があるのも時代を垣間見れる要素で、見ていて面白いですね。