テイスティングに関する連載 第2回 テイスティングの基本
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ACCETORYさんで不定期連載中の「自宅で嗜むテイスティング入門」
その第2回としてテイスティングの基本的な流れをまとめた記事を掲載しました。
自宅で嗜むテイスティング入門(2)
テイスティングの基本
<構成内容>
・ウイスキーのサーブと注ぐ量
・香味の判別として意識すべき要素
・テイスティングの基本的な流れ
・チェイサーと加水
前回は前置き的な内容から、テイスティングの際に準備したい最低限のツールを紹介し、テイスティンググラスを使ってウイスキーの個性を意識しながら飲んでみましょう、という記事を掲載しました。
ただ、何もわからないままで「個性を意識して飲め!」というのも、気合いで空を飛べレベルの根性論と変わらないワケで、今回はテイスティングの流れの中で意識すべき点をいくつか紹介しています。
最初はテイスティングの流れだけまとめる予定でしたが、いざ書き始めてみるとどんどん量が増えてしまい、若干冗長気味な部分もあってこのボリュームに(第一回3000文字、第2回3600文字・・・)。
チェイサーに関する部分とかは分けて書いても良かったかなあ、でもテイスティングのステップで水を飲まないのも不自然だし、色々葛藤して書いては削りをくりかえしました。
チェイサーに関する部分とかは分けて書いても良かったかなあ、でもテイスティングのステップで水を飲まないのも不自然だし、色々葛藤して書いては削りをくりかえしました。
次回からは"樽"にフォーカスし、色合い、香味の違いなど、ウイスキーのテイスティングで重要となる要素を、代表的なボトルを紹介しながらまとめていきます。
第3回はバーボン樽、第4回はシェリー樽、第5回は新樽やその他とする予定。樽がひと段落したら、ピートや麦芽風味など原料由来の香味に触れていきますか。後はもう一歩踏み込むためのグラス選びなども、紹介していきたいですね。
自分の考えをこうして記事にまとめてみると、頭の中に構成はあっても、モヤっとした部分も少なからずあるため、「あれ、ここはどうだったかな」といい意味での復習や、教えることによって教えられるような、非常に良い経験になっています。
例えば今回はテイスティングにおいて、どれくらい口に含んでいるのかを、1回毎にグラス重量を計量して確認してみたのですが、1〜2mlと極少量で安定していたのは計って始めてわかったことでした。
記事のほうは2週間毎で1本くらい掲載出来ればいいかなと思っていましたが、1ヶ月間が空いてしまいました。
週刊漫画の連載とかホントスゲーなって思います。
ただ今回は諸々の手続きがあって遅れた部分もあるため、第3回以降はもう少し早く掲載できると思います。
皆様、ACCETORYさんの記事もよろしくお願いします。
コメント
コメント一覧 (4)
ACCETORYさんの御記事、読まさせて頂きました。
流石、理系らしく実験的な素晴らしい内容で、まことに、勉強になりました。
私は、リーデル・ソムリエ・コニャックVSOPをグラスとしているのですが、早速、正確なメジャーで、計測してみました。加水用ミネラルウォーターは、いろんなものを試してみたのですが、PHは7弱(微弱酸性または中性)の軟水(Ca/Mg比率はCaが多めのもの)が良いと感じております。
コメントありがとうございます!
そういっていただけて著者冥利につきるというか、非常に嬉しいです。
テイスティングをするにあたって、入門という条件の中で、どれだけ条件を統一し、こちらが意図した情報を伝えられるかという事を考えながら書き進めています。
実験をするにあたりイコールコンディションや前提条件を明記するのは、理系の基本ですからね。(といっても、あくまで入門であるため、難しくならないように、通常そこまで意識して出されることのない温度などはあまり触れていないのですが。)
リーデルコニャックは機能美と実用性が備わった良いグラスだと思います。見た目も美しいですし。ただ我が家は子供が小さい関係で、一度割られてしまってから脚の長いグラスは封印しています。。。
加水用の水の件、情報ありがとうございます。もしよろしければどの銘柄に一番合ったかも教えていただければ、合わせて試してみたいと思います!
お忙しいところ、まことに、ありがとうございます。
加水用水ですが、基本的に、仕込水に近い(水質及び地理的に)という基準で選んでおります。国産ですと、PHに関しては、サントリーとニッカは、PH7弱(極微弱酸性)・キリンは、PH7.4(弱アルカリ性)。Ca/Mg比率は、Caの比率が高いようです。キリンは、バナジウムも多いので、富士山近辺の水が良いと思います。硬度ですが、例えば、山崎の仕込水は、90ですが、43%への加水は、純水(硬度0)でおこなわれています(輿水さんの著書情報)。従って、加水ウィスキーをさらに加水する場合は、仕込水の硬度よりもさらに硬度が低いものが適していると思います。スコッチでしたら、英国の軟水が良いと思います。入手しやすいヴォルヴィックは仏なので、地理的には近いのですが、Mgが多いので、向いてないと思います。やはり合うのは、白州と南アルプスの天然水です。リニアモーターカーの開発で、南アルプス周辺の環境が影響を受けるのが心配です。
水質と仕込み水の関係、非常に参考になります。
そう考えると仕込み水が最高の割り水というこれまで言われてきた話は、ただの親子丼というよりもおおよそ数値的な裏づけも取れそうな感じですね。
仲間内でもサントリーの南アルプスの天然水が安定して加水用の水に良いという話があり、私も良く使用しています。ヴォルヴィックはあまり使わないですね。見るからに合わなさそうですし(笑)。
迷ったら軟水で硬度の低いものというのは、ある種鉄則的なところかなと思うのですが、ハイボールに使う炭酸水は、あえて硬度の高いペリエを使うとオールドボトルなどでは逆に味が際立つようで、この辺の組み合わせも本当に奥が深いなと感じています。
ウイスキー探求の道は果てしないですね。