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BELLEVUE 
GUADELOUPE RUM 
Aged 15 years
Distilled 1998
Bottled 2014
700ml 51.4%

グラス:創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:ほのかにハーブの爽やかさと青っぽさの漂う、レーズンや黒蜜のリッチな甘い香り立ち。まるでコニャックを思わせる葡萄系のフルーティーさ。微かに梅の酸味と徐々にウッディーな苦味も感じる。少量加水するとより一層コニャック系のフルーティーさが際立つ。

味:黒砂糖系のリッチな甘み。かりんとう、黒葡萄、微かに感じるスパイスはシナモン、植物っぽいえぐみも少々。香りに比べると味はややフルーティーさが乏しいが、度数相応に勢いがある。
余韻はウッディーでドライ。酸味控えめのレーズンに軽やかな刺激も混じる。


蒸留所のスペルを見ると一瞬バルヴェニーと見間違えそうですが、今回のボトルはカリブ海に浮かぶグアドループ・マリーガランド島のベルヴュー蒸留所のラムです。
BAR Lampと信濃屋さんのジョイントボトルで、製法はもちろんアグリコール、樽の出元は我らがダンカンテイラー社。知名度はかなり低いですが、近年流通の下手なウイスキーやコニャックよりよっぽど光るモノが感じられます。

リムーザンオーク系の樽を熟成に使ったのか、香りは良質なグランシャンパーニュコニャックを思わせるエキゾチックな熟成香が感じられ、フルーティーでリッチな甘みが充実しています。
その中にブラウンシュガーや植物系のニュアンスがあるのは、サトウキビを原料とするラムゆえの個性か。コニャック系の経験値が少ないウイスキードリンカーだと、またダンカンテイラーは"粉"を使ったのかと言ってしまうんじゃないかと思います。

これは内容も価格も良いモノです。もちろん全てのラムがこのような味わいではなく、荒々しい味わいカクテルベース的なモノも多くあるわけですが、中にはこうして単体で個性を楽しんでいけるようなラムも少なからずあります。
コニャックと違いボディも度数なりにあるので、葉巻と合わせてゆったり楽しめたら最高だろうなと。
ああ、このボトルを持って南の島のホテルに行きたい・・・。