カテゴリ:
ABERLOUR
A'BUNADH
(No Aged )
Batch No, 39
700ml 59.8%

グラス:創吉テイスティング
量:30ml
場所:BAR飲み (Bar Ambrosia)
時期:不明
評価:★★★★★★(6) 

香り:濃厚でスパイシーなシェリー香、やや湿った木、レーズンチョコ、若干油絵の具っぽい癖も感じる。
加水や時間経過で絵の具っぽさは強くなる。ストレートで楽しみたい。

味:粘性のあるリッチな甘みとウッディーな口当たり。プルーン、黒蜜、スパニッシュオーク。濃厚なシェリー感。
中間は樽感主体で、酒質はあまり主張しない。
余韻はスパイシーでシェリー由来の濃い甘み。ウッディーでドライ。鼻抜けは甘いチョコレート、ドライジンジャーのアロマ。 

現行品におけるシェリー樽熟成シングルモルトの代表格。
ノンエイジですが初期の頃の情報では20年以上熟成させた樽から原酒を選び、バッティング、調整加水のみでボトリングしているのだとか。

1万円以内の価格帯でシェリー系のボトルといえばまず間違いなく候補に挙がり、ウイスキーの旅を始めたばかりの飲み手は基本の一つとして押さえておきたいボトル。また、オフィシャルリリース以外でボトラーズリリースを見ても、このボトルを越えることができるかどうかが、シェリー系の評価を分けるようにも思います。
アブナックの意味は起源や原初を指すのだそうですが、まさに飲み手にとって現行シェリー系のルーツとなるような1本です。

初期のリリースは2000年頃、そこからバッチを重ね、ラベルチェンジもあって、2016年現在はバッチ50くらいまでリリースされています。
アブナックはここまで一貫して濃厚なシェリー系のリリースを続けていますが、その香味はバッチを経る毎に微妙に、時に大きく変わってきました。
旧ラベルのころは全般的に今よりシェリー感が濃いのですが、自分が苦手としている硫黄が出ているロットがあり、最近のロットは樽の質の問題か、絵の具や生木っぽいニュアンスが出ているロットもあり。
その中でも、このバッチ30番台くらいは安定したシェリー感のカスクが多かった印象で、1年ぶりくらいに飲みなおしましたが、当時の印象通りでした。
ハイプルーフな度数らしく勢いとアタックの強い香り立ち、プルーンやレーズンを思わせる濃厚なシェリー感。樽構成はアメリカンホワイトオークとスパニッシュオークのバッティングか。少々癖もありますが、近年の中でも王道的な香味がしっかり感じられます。

ちなみに、ウイスキーと煙草やシガーの煙は、相性の悪くないものが多いのですが、中でもこのアベラワーアブナックは良い部類に入ると感じます。
オフィシャルボトルでリリースが安定している銘柄だからこそ、そうした愛煙家の皆様の相棒にも、オススメしたいですね。