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CAOLILA
Impressive Cask
Aged 23 Years
Distilled 1984
Bottled 2007
For KAWACHIYA
700ml 57.9%

【ブラインドテイスティング】
地域:アイラ
蒸留所:カリラ
蒸留時期:1982年ごろ
熟成年数:25年
樽:リフィルシェリーホグス
度数:53%程度

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅(サンプル@HPさん)
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)

香り:ツンとエッジの立った刺激と透明感のある香り立ち。焦げたピートフレーバーとヨード、軽い酸味、奥には蜂蜜や加熱したリンゴを思わせる甘みと、ハーブのような爽やかさも感じる。

味:熟成感のある旨味の濃い口当たり、ピーティーで香り同様軽い酸味を伴う麦芽風味。カステラの黄色い部分を思わせるコクのある甘みから、徐々に鋭角な塩気を舌の上に感じる。
余韻はスパイシーで鼻抜けしっかりスモーキー。ピート由来の苦味とヨード、オーキーなウッディネス。長くは続かずスーッと消えていく。

少量加水すると香りは塩気とともにアルコール感が強くなるが、味はバランスが良くなる。


このブログでおなじみになりつつあるウイスキー仲間のHPさんからの挑戦状、ブラインドテイスティング。 今回は全5問いただいており、これがその1本目です。
ノージングの段階で透明感のあるピートフレーバー、磯っぽいアロマの奥に熟したリンゴを思わせるフルーティーさ。この時点で長熟のカリラ確定。口に含んで感じる鋭角な塩気でもう間違いないなと確信を重ねる。蒸留所当て的にはイージーモードでした。
蒸留時期などのスペックとしては、ピートと塩気に加え、軽い酸味を伴うこなれた麦芽とオークの旨味。最近の蒸留だとこの辺が軽い印象で、塩スープっぽくなってるところ。間違いなく1980年代蒸留と見て良いでしょう。

ぱっと思い浮かんだのはシナモンクラブのカリラ25年1982。
ただ今回飲んだボトルは余韻などの要所要所が度数ほど強くなく。違和感を感じつつも、開封後時間が経っているかで経年の影響かもと考え、ここでファイナルアンサー。
結果はボトル予想しちゃったのが失着で、明らかに高い度数を取り違えるなど、あと一歩潜りきれませんでしたが、まあ野球で言うところヒットは打てたくらいでしょうか。
第一打席からやらかさなくてホッとしました(笑)。

このカリラは不遇な子です。
2007年のボトリング後、兄弟ボトルとなる24年と合わせて河内屋WEBショップ上でずっと当時価格のまま売れ残っていたのです。
この頃はもっと高スペックなボトルもガンガンリリースされてましたし、1980年代前半のカリラも相当リリースされていました。その中で見れば目立たない存在ですが、味については評価の通り、当時のカリラらしく安定した旨さで、値段的にも相応というか、今で考えたら十分安い。なぜ売れ残っているのか疑問なボトルの一つでした。
これは河内屋さんのWEBショップの微妙な探しにくさがあるんだと思いますが、1年くらい前にようやく陽の目を見て、現在は値上げ後価格で売り切れています。

美味しさもさることながら、高度数なのにのみ進んでしまう、味に厚みがあると飲み飽きないですね。こういうカリラを飲むのは久しぶりです。
今リリースされている1990年代~2000年代のものとはボディの厚み、全体的な旨味の濃さが違います。
約10年間の経年も効いているのか、アルコール感も多少丸みを帯びて、飲み頃にかかってきたのかなと感じます。見かけたら飲んでみてください。