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THE GLENLIVET
NADURRA
First Fill Selection
(No Aged)
Cask type 1st Fill American White Oak
Batch No, FF1014
1litre 48%

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★★(5-6) 

香り:華やかでドライな香り立ち。オーキーなアロマに、シトラスなどの若い原酒のツンとした刺激も混じる。
徐々にバニラの甘い香りと乾燥した麦芽香、ドライパイナップルやほのかに林檎を思わせる果実系のアロマも開いてくるが、ツンとした刺激は変わらない。

味:香りとは異なりクリーミーな粘性のある口当たり、バニラ、木材、じわじわと麦芽風味。飲み進めていくとバニラ系の風味に加えてほのかに蜂蜜の甘みやドライアップル、乾いた牧草。若い原酒のニュアンスが鼻に抜ける。
余韻は華やか。オーキーでスパイシー、ややドライ。木のえぐみが少し残る。


グレンリベットのナデューラがバーボン樽になって帰ってきました。
今回テイスティングするボトルは免税店向けの1リッターボトルで、日本では信濃屋系列で平行品が販売されています。
ナデューラといえば16年熟成のバーボン樽仕様でしたが、これが昨年シェリー樽仕様にリニューアル。
このまま高級路線を行くのかと思ったら1年持たず、早くもファーストフィルセレクションとしてバーボン樽仕様が出回ってきました。全くなんつー落ち着きの無い(笑)。

ナデューラはバーボン樽じゃないと認めたくない!というファン層の声に応えてのリリースか、あるいは原酒が足りなくなってきたこともあり、一連の流れは原酒不足から16年をNAにするための計画的犯行だったのか。スタンダードの12年が終売になるというウワサもありますし、後者もあながち間違ってないのかもしれません。

飲んでみるとバーボン樽のオーキーで華やかなフレーバーは以前の16年を彷彿とされるレベルで感じられ、単一樽らしく綺麗な仕上がりですが、酒質そのものの熟成感は落ちてしまったように感じます。
熟成年数的には推定10年程度か。荒いというか、刺々しいというか・・・ただそこは腐ってもリベット、時間経過でじわじわと開いてくるものがあり、ボトルも口開けよりしばらく時間を置いたほうが楽しめると思います。評価もその点を考慮し、最終的には★6というイメージです。

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この手のウイスキーはハイボールが合うんです。(ロックも美味いです。)
ストレートだと感じられるツンツンした香味が軽減され、華やかな香り立ち。しかしボディが軽くなりすぎて、中盤から後半にかけてが力不足なのはちょっと残念。それこそ余韻でパッと華やかなドライフルーツの香味が残ってくれたりすると最高なんですが。
ここは濃い目につくってグイグイやってください。まず間違いなく夏向きな1杯ですよ。