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DEWAR'S
White Label
Finest Scotch Whisky
1970〜1980's 
70proof  26 2/3flozs

グラス:木村硝子 古酒
量:30ml程度
場所:個人宅(Whisky linkイベント)
時期:不明
構成原酒:アバフェルディ、オード、など
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:やや荒さのある穀物系の香り立ち、カラメル、オレンジピール、淡いピートフレーバーと、奥には土っぽいニュアンスもある。

味:粘性のある甘い口当たり、穀物系の風味、オレンジ香料、みたらしを思わせる古酒のカラメル感。淡いハイランド系のピートフレーバー。香りと同様の構成で安心して飲める。
余韻はややべったりとした質感、オールドピート、シロップを入れた紅茶の甘みとタンニンが口の中に張り付くように残る。


ビック5の一角を占める、スコッチの大手メーカーの一つであるジョン・デュワーサンズ社。今回のボトルはそのスタンダード品で、同社の代名詞ともいえるホワイトラベルです。
香味はスタンダード品だけにやや荒さがあるものの、アンセスターでも感じたオレンジの香味を感じる麦芽風味は健在、ストレートでもハイボールでも、オールドブレンデッドの醍醐味を堪能することが出来ると思います。。 

デュワーズのオールドは、ブレンデッドウイスキーの中でも人気の高いボトルの一つ。遡ると日本市場とも非常に長い付き合いがあるのですが、第二次世界大戦の影響で一時期輸入が途絶えていました。 
輸入が再開されたのは1969年。そのため1960年代のティンキャップ仕様の日本向けは特に数が少なく、JAPANTAX付きスクリューキャップも貴重な存在。今回のボトルはイタリア向けで、時期的には日本の輸入も再開し始めた頃と同時期のもの。米ガロンに統一される前、英ガロン表記である70Proofが古酒ファンの心をくすぐります。 

デュワーズホワイトラベルはラベルの細かい変化が多いブランドであり、 来はそこから年代を絞っていくわけですが、このボトルは通常の流れとは異なる 珍しいラベ ルが採用されています。
というのも、1970年代並びにそれ以前の White Label」の表記をメインに据えており、デュワーズの名称は控えめという感じのデザインが主流。
その後1980年代に入り、人種差別への配慮からWhite表記を強調するデザインを控えるようになり、徐々にデュワーズの表記がメインになっていく。1980年代中頃から後期にかけては紙質やラベルトップの紋章含め、 れます。

このラベルは全体的なデザインや仕様1970ズメインの表記が採用されているのが特徴。国が違うことで強調する部分も変えていたのでしょうか。
オールドボトルは現行品以上にこうしたデザインがの違いがミステリアスで、自分のような飲み手にはたまらないわけです。