ミルトンダフ 20年 1965-1985 ムーンインポート 57%
MILTONDUFF - GLENLIVET
Moon Import
20 Collection
Aged 20 Years
Distilled 1965
Bottled 1985
Cask Type Sherry Wood
57% 750ml
グラス:リーデルソムリエ ブルゴーニュグランクリュ
量:30ml強
場所:個人宅(Whisky link イベント)
時期:開封後4~5ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★★★(7-8)
香り:トーンの高い香り立ち。リフィルアメリカンオーク系のバニラやカスタードを思わせる甘さ、乾いた麦芽、淡いウッディネスとスモーキーさ、奥にはオレンジリキュールのようなニュアンスもある。
味:香り同様の構成で、ハイトーンな口当たり。カスタードの甘みとほのかに柑橘系のニュアンス、まるでクレープジュゼットのよう。
余韻は華やかな麦芽風味、乾いた木のウッディネス、序盤からの甘み、フレーバーを伴い高く抜けていく。
ラベルだけでもただならぬ雰囲気を醸し出している1本。バッティングでハイプルーフ、そして 1960年代蒸留の20年熟成、コアなモルトファン垂涎のスペックで、否応なしに期待が高まります。
シェリーウッド表記ですが、使われたのはおそらくアメリカンホワイトオークのリフィルシェリーバットを2~3樽でしょうか。
シェリー樽の由来の色の濃い甘みではなくハイトーンな構成で、ボトリング後30年という時間が経過してなお、古酒を思わせる角の取れ具合に加えて生き生きとした酒質の強さ、パワーを感じます。
ボトリング直後は相当なやんちゃで、今ようやく飲み頃を迎え始めたという感じでしょうか。大ぶりなグラスで一気に開かせると、華やかなモルティーさとカスタードやクレープのような甘みが感じられ、そのポテンシャルには感服の一言です。
本ボトルはGWに開催されたWhisky linkイベントでのテイスティング。
ミルトンダフが使われているブレンデッドというとバランタインですが、昔のバランタインを支えていたであろう華やかな酒質の由来はここにあるのだと、ブレンデッドを飲むことが多い自分は、当時のバランタインとの共通点を特に感じました。
コメント
コメント一覧 (3)
某店M店長と(昔のボトルについて)雑談した際、最後に
『でも、酒は呑んだら無くなっちゃうからね~』
・・・確かに!
(至極、当たり前の事なんですが)・・・何かハッとしてしまった(失笑)
蒸留から半世紀、瓶詰めから30年
そんな事聞くと、ビクンと反応し俄然色めきだってしまう我々って・・・(爆)
振り返れば
私の半世紀は反省期とか・・・(アレッ)
度数が57%なら容量の大きいグラスも、アリ
飲み終わり迄、十分堪能できますね!
以下余計な戯れ言です
(割愛した作法について)
私の言う作法というのは、スワリングの仕方で
酒を注いだらステムを持ってグラスを真横に寝かします
↓
Bowlと台座の重量バランスの釣り合う支点をにぎりクルクル廻します
(一例として リーデル なら エルミタージュ の様なBowl形状のグラスならこぼれません)
↓
縦に戻すと滝の様に【モルトの涙】が流れ落ち、くるおしい香味を放ちます
↓
あとは ノージングと賞味→スワリングを繰り返すだけです
要するに効率良く空気に触れさせる事で香りを開かせる手法です
(あくまでも我流の一手段にすぎません)
勿論、どんなグラスでどの様にスワリングなさっても、各々方の自由です
(酒の potential を最大限引き出したいだけです)
ちなみに一脚、三~四千円台で リーデル ソムリエ series はおろか スーパーレジェーロ series並に、薄くて軽くて優雅な ハンドメイドグラス もありますよ!
飲み始めのころは40年熟成や50年熟成に「ガタッ!」となっていましたが、最近は20年くらいの適齢期で、しかも1960年代蒸留というスペックのほうにビンビンきてしまっています。飲み進めていくと誰もが通る道なのかもしれませんね。
スワリングの仕方ですが、かなり理にかなっているやり方だと思いますし、実際私もその方法をとることが多々あります。
BARでは浅草の名店、ドラスがそうした処理をしてウイスキーやコニャックを提供していますし、W&Mのパターソン氏がテイスティングの前にグラスに注いだ少量のウイスキーを投げ捨てるのもグラスの中を湿らせるという点で同じ意味のある作法だと思います。
グラスの淵というか側面部分から揮発してくる香味が、ただ液面からの香味以上に魅惑的なアロマを発するんですよね。
ちなみにコメントされていたグラス、非常に気になります。よろしければ教えていただけませんでしょうか。