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EXCALIBUR
GOLD
12 Years old
1970-1980's
43% 760ml

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後3~4ヶ月
評価: ★★★★★(5)

香り:ひねたシェリー、カラメル系の濃い甘みと苦味を感じるが、その甘みの裏に若い原酒由来と思しきえぐみを感じる。

味:甘くリッチな口当たり、ブラウンシュガーや古酒系のヒネ、みたらしのとろりとした甘みとほのかに焦げたような香ばしさ。中間から余韻にかけて口の中がヒリヒリしてスパイシー、ビターでややえぐみも感じる。

謎の銘柄エクスカリバー。 ブランド名称はRPGでお馴染みのアーサー王の聖剣エクスカリバー(エクスキャリバー)から、本ボトルには剣型のネクタイピンも付属しています。

商標登録1886年という割に他の歴史ある銘柄ほど表舞台に出てきている感はなく、1960年代流通のボトルをなんとか確認できた程度。供給力はあったようで日本では1980年代を中心にNA,10年、そして今回の12年など、それなりな量が流通しています。
ただ、親元がどこかの蒸留所を所有していたなどのキーモルトに関する情報が無いため、ブレンドレシピは不明。ネットで調べると「プロから高い評価を得ているJULEVEN(ジュレヴン) Pure Malt Whiskyをベースにした」との記述はところどころにあるのですが、そもそもこのピュアモルトウイスキーが中身不明で、確かに親元は同じですが「使われてる」としれっと書いてるけど、何だか分かって書いてるのか?と疑問を感じてしまいます。
とりあえず自分はボトルの写真こそザガッティーのコレクション本で見つけたものの、そこで手詰まりになっています。 

まあ素性不明でも味さえければ良いのですが、エクスカリバーの中身に関しては可もなく不可もなくという評価で、あまり買う気は無かったのですが、この黒い色を見て「ひょっとしてシェリーこってり系なんじゃないか」と覚悟を決めて購入してみました。
飲んでみるとその色に偽りなしとも言える、オールドボトルに共通するリッチなカラメル系のシェリー感はありますが、その奥には全体的に原酒が若いというか、ボトリング後30年の経験を経てなお荒い要素が感じられます。12年表記ですので、原酒のキャラクターなのかもしれません。