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AKASHI 
White Oak 
Single Malt Whisky 
Aged 14 Years 
Spanish Oak Sherry Cask 12.1/2 years 
American Oak Sherry Cask 1.1/2 years 
French Oak White Wine Cask 1/2 years
700ml 58% 

グラス:グレンケアン 
量:ハーフショット 
場所:BAR飲み(Rasen) 
時期:開封後2年程度 
暫定評価:★★★★(4-5)

香り:プルーンを思わせる甘く濃厚なシェリー香に、煮干しの粉末のようなピーティーさ、クレヨンやペンキ、油絵の具の癖。若干の椎茸、強い渋みも感じる。

味:ねっとりとリッチな口当たりから、すぐにドライで苦味や溶剤系の癖とともに水分が奪われていく。ビターチョコ、油絵の具、煮干を思わせるピーティーさ。余韻はスパイシーで焦げた木と強いウッディネスを感じるドライな余韻。


先日はあかし15年を紹介しましたが、その約1年前にリリースされたのが14年。
14年は2種類リリースされ、今回のボトルはセカンドリリースに当たるボトルです。
なんで今更こんなものと言うと、この14年セカンドリリースも15年も、とある事情で飲まず嫌いして飲んでいなかったため、何事も経験だよなと意を決して挑んでみたわけです。

その理由が最初に発売された14年ファーストリリースに関する話。これ、スタッフが失敗作だったと明言してしまうくらい、まあとにかくアレな出来だったんです。
焦げた樽から出る悪い部分、溶剤系の香味など、悪い部分がずいぶん強く出たなーと感じる香味で、そこにねっとりと甘いシェリー。あの味はちょっと・・・とセカンド以降見向きもせず現在に至っていました。

このセカンドリリースはというと、上述の悪い部分に似た点は多少あるのですが、旨いかどうかはさておき、なんとか飲める味に仕上がっています。ねっとりと濃いシェリー感、油絵の具のような癖、強いウッディネス。強く出すぎたシェリー感を、ワイン樽でなんとか慣らしたような。
樽の質にもよるのでしょうけど、あかしは熟成環境的に12年程度が最長熟のボーダーなんだなと感じる味わいでした。