カテゴリ:
CHICHIBU
Septem Peccata Mortalia
Nishimatsuya
Aged 7 Years
Distilled 2008
Bottled 2016
Cask type Bourbon Barrel #183
700ml 62.2%

グラス:創吉テイスティング
量:30ml
場所:BAR飲み(Ambroshia)
時期:開封後1週間程度
暫定評価:★★★★★(5)

香り:ツンとした酸味のあるオーク香、ハーブのスーッとする香り、梅酒、徐々にビスケットやバニラを思わせる甘いアロマと焼酎っぽいアルコール感も感じる。注ぎたての香りは閉じているが、時間をかけるとバニラやエステリーな甘い香りが前に出てくる。

味:クリーンで少しねっとりとした口当たり。度数ゆえ刺激的で、梅酒のような酸味とウェハースを思わせる麦芽風味。次第にオーキーなフルーティーさが裏から開いてくる。余韻はさらさらとした舌触りの樽感、ドライでハイトーンな甘さが残る。


栃木県の西屋酒店が所有していた、秩父モルトドリームカスクをボトリングしたもの。
2008年は秩父蒸留所の創業年であり、2016年ボトリングの7年モノは、現存する各種リリースの中でも秩父最長熟成年数の一つということになります。
ハイプルーフらしくツンとした香味、地ウイスキーらしい酸味を伴うアルコール感、素朴な風味と濃くなりはじめた樽香。ウイスキーの熟成ではまだ短熟な部類に入る熟成年数ですが、樽感と酒質、両方を感じることが出来るバランスの良い飲み頃は終わりかけている、そんな印象を持つボトルです。

一方で、それにしては地ウイスキー的なクセが強く、酒質がまだ荒いというか、未熟に感じる部分が無いわけではないのですが、これはニューポットの特性や熟成環境、樽のチョイスによって全ての樽が必ずしもベストな状況になるとは限らない、その事例の一つだと思います。(というか、秩父は中長期の熟成が難しい酒質と環境だと感じます。)


熟成に使われた樽はヘブンヒル蒸留所のバーボンバレル。約200リットル容量の樽にニューポット190リットルを詰め、7年間の熟成期間で約52リットルがエンジェルズシェアとして消失したとのこと。平均3%程度といわれる秩父のエンジェルズシェアの統計通りの結果となっています。
ボトリングにあたっては、西屋酒店の担当者が相当悩まれたことがWEBページに書かれていましたが、7年モノでボトリングする決断は、これはこれでよかったのだと思います。
おそらくこのまま熟成させた場合、先日投稿したあかし15年のように、「長く寝かせりゃ良いってモンじゃねーぞ」という結果になったのではないかなと。

ラベルはラテン語で"七つの大罪"を意味する表記。
「静寂な森には悪魔が潜んでいる、清い人にも七つの欲が潜んでいる」
当然我々の中にも欲があり、今この瞬間は旨いウイスキーに出会いたくて仕方が無い。
きっとこのボトルも様々な欲にまみれて世の中に出てきたのだと思いますが、欲もまた成長に必要な感情です。
このボトルが誰にどのような成長をもたらしてくれるのでしょうか。