カテゴリ:
AKASHI
White Oak
Single Malt Whisky
Aged 15 Years
Spanish Oak Sherry Cask 12・1/2 years
Japanese Oak Konara Cask 2・1/2 years
700ml 58%

グラス:グレンケアン
量:ハーフショット
場所:BAR飲み(Rasen)
時期:開封後2年程度
暫定評価:★★★★★(5)

香り:ねっとりと甘いシェリー香、そしてスモーキーでピーティー。徐々に油絵の具のような癖、魚粉、ほのかに梅干しのような酸味も感じられる。

味:口当たりはリッチなシェリー感だが、甘みよりも無糖コーヒー、カカオチョコを思わせる苦味とほのかな酸味が主体的。そこにピーティーで粘性のある煮干や古びた油を思わせる口当たり。
余韻はドライで渋みが強く、長く続く。

2010年頃から2013年にかけてリリースされた、江井ヶ嶋酒造では珍しい10年オーバーのボトル。
12年、14年、14年、15年とリリースされましたが、少量あったストックが使われただけで、同蒸留所にはこれを越える熟成年数の樽は無いという。現時点で江井ヶ嶋ブラインド最長熟のウイスキーが、この15年コナラカスクフィニッシュです。
記載の通り、12年と半年をスパニッシュオークシェリーカスクで熟成され、残る2年半は日本のコナラ樽で熟成させたもの。以前聞いた話では、このコナラ樽とは同社が焼酎の熟成に使用していたものだという話で、使い古した樽でシェリーの濃さを慣らすイメージだったのだと推察します。

事実、同社が15年に先立ってリリースした14年2種類は、どちらもスパニッシュオークシェリーカスクの後で白ワイン樽でのフィニッシュがされており、蒸留所スタッフからその"狙い"を聞いたことがあります。同じ目的でフィニッシュをかけていった結果、15年ではコナラ樽を使ってみようということになったのだと思います。
なんだか場当たり的に決めているというか、トライ&エラーの匂いを感じるかもしれませんが、かつての江井ヶ嶋蒸留所とはそういうところなのです(汗)。
(今は違うと思いますよ、今は。)

さて、その味わいですが、スモーキーでピーティーな酒質にシェリー系の濃厚な甘味、後半にかけて苦みやドライな余韻が強く残り、併せてテイスティングコメントに記載したような独特の癖も感じられます。
今でこそ江井ヶ嶋は極めてライトピーテッドですが、この当時はピーティーなスタイルだったようで、12年から続く一連のリリースは、全てピーティーな味わいとなっています。
また、温暖な環境下では樽からエキスが出やすく、12年は樽の系統の違いか比較的バランスが取れていたものの、14年~15年の3本はとにかく樽感が強く、ドライな仕上がりが特徴的です。
開封後の時間経過でだいぶこなれたように感じますが、余韻の渋みやドライさ、癖のある味わいは変わりませんね。