カテゴリ:
NIKKA WHISKY
YOICHI
Distillery Limited
Peaty & Salty
(No Aged)
180ml 55%

グラス:SK2、創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★★(5-6)

香り:ツンとしてドライ、若さを連想する酸味のある荒いピーティーな香り立ち。 ハーブ、薄めた蜂蜜、徐々にメープルシロップのような甘い樽香と、クラッカーやトースティーな香ばしいアロマが開いてきてバランスが取れてくる。さらに飲み薦めると淡くヨード香、余市モルトのキャラクターがしっかりと感じられる。

味:エッジの立った力強く荒い口当たり。ヨーグルトの酸味、ニューポッティーな若い麦芽風味と焦げた樽香。
中間からピーティーなフレーバーと樽感が主体、余韻にかけて広がっていく。
余韻はエッジの鋭い塩気とスパイスが舌を刺激し、香ばしい麦芽風味と石炭や土っぽいピーティーさが長く残る。


余市蒸留所で限定販売しているシングルモルトウイスキーの一つ。
ピーティー&ソルティ、ウッディー&バニリック、シェリー&スウィートと、使用する樽や麦芽の系統によって、余市のオフィシャルボトルが持つキャラクターを際立たせたシリーズになっています。
同シリーズはこれまで12年表記のものがリリースされておりましたが、ジャパニーズウイスキーブームからくる原酒不足で終売となり、昨年11月頃にノンエイジバージョンとして再びリリースされました。
やっぱり蒸留所限定が無いのは寂しいですから、ノンエイジでもあると嬉しいですね。

ニューリリースがどういう仕上がりなのか非常に気になっていましたが、中々飲む機会に恵まれず。。。すると先日、同蒸留所を訪問したウイスキー仲間のマッスラーKさんが買ってきてくださった&自宅まで送って下さいました!
いや、これは感動しました。酒の縁というか人の縁というか、自分はつくづく恵まれています。ピーティー&ソルティーの塩味が際立って感じられたのは、きっと気のせいじゃないんでしょう。

感謝したところで、中身に関しては冷静に、ドライに飲んでいきます。
NA化したのである程度覚悟はしていましたが、やはり旧ボトルの12年に比べると若さを感じます。また、樽感が薄くなっており、特に口開け時は樽香が開いていないこともあって、かなりドライでニュートラルなタイプに感じられました。(この時点ではかなりガッカリしました。)
しかし徐々に樽香が開き、余市らしい甘くトースティーな香りが前に出てきました。要所要所で若いフレーバーは見えるものの、逆に塩気は前のボトルより感じやすくなったくらいで、このレベルなら悪くはないよねと。
評価は悩みましたが、時間経過で良くなっていく変化をポジティブに評価して5-6固定で。苦しい原酒事情の中で頑張ってるなと感じる1本です。