シングルモルト余市 NA ピーティー&ソルティ 蒸留所限定2015年リリース
NIKKA WHISKYYOICHI
Distillery Limited
Peaty & Salty
(No Aged)
180ml 55%
グラス:SK2、創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★★(5-6)
香り:ツンとしてドライ、若さを連想する酸味のある荒いピーティーな香り立ち。 ハーブ、薄めた蜂蜜、徐々にメープルシロップのような甘い樽香と、クラッカーやトースティーな香ばしいアロマが開いてきてバランスが取れてくる。さらに飲み薦めると淡くヨード香、余市モルトのキャラクターがしっかりと感じられる。
味:エッジの立った力強く荒い口当たり。ヨーグルトの酸味、ニューポッティーな若い麦芽風味と焦げた樽香。
中間からピーティーなフレーバーと樽感が主体、余韻にかけて広がっていく。
余韻はエッジの鋭い塩気とスパイスが舌を刺激し、香ばしい麦芽風味と石炭や土っぽいピーティーさが長く残る。
余市蒸留所で限定販売しているシングルモルトウイスキーの一つ。
ピーティー&ソルティ、ウッディー&バニリック、シェリー&スウィートと、使用する樽や麦芽の系統によって、余市のオフィシャルボトルが持つキャラクターを際立たせたシリーズになっています。
同シリーズはこれまで12年表記のものがリリースされておりましたが、ジャパニーズウイスキーブームからくる原酒不足で終売となり、昨年11月頃にノンエイジバージョンとして再びリリースされました。
やっぱり蒸留所限定が無いのは寂しいですから、ノンエイジでもあると嬉しいですね。
ニューリリースがどういう仕上がりなのか非常に気になっていましたが、中々飲む機会に恵まれず。。。すると先日、同蒸留所を訪問したウイスキー仲間のマッスラーKさんが買ってきてくださった&自宅まで送って下さいました!
いや、これは感動しました。酒の縁というか人の縁というか、自分はつくづく恵まれています。ピーティー&ソルティーの塩味が際立って感じられたのは、きっと気のせいじゃないんでしょう。
感謝したところで、中身に関しては冷静に、ドライに飲んでいきます。
NA化したのである程度覚悟はしていましたが、やはり旧ボトルの12年に比べると若さを感じます。また、樽感が薄くなっており、特に口開け時は樽香が開いていないこともあって、かなりドライでニュートラルなタイプに感じられました。(この時点ではかなりガッカリしました。)
しかし徐々に樽香が開き、余市らしい甘くトースティーな香りが前に出てきました。要所要所で若いフレーバーは見えるものの、逆に塩気は前のボトルより感じやすくなったくらいで、このレベルなら悪くはないよねと。
評価は悩みましたが、時間経過で良くなっていく変化をポジティブに評価して5-6固定で。苦しい原酒事情の中で頑張ってるなと感じる1本です。
コメント
コメント一覧 (4)
昨年の11月末に余市に行ったときは、ウッディー&バニラのみ12年物がありましたが、
これも無くなりましたか。
1人3本までの制限がありましたので、このaged品を3本購入。
3本の内の1本をお土産にするウイスキー仲間の心の豊かさに感心します。
本件と関係ありませんが、スプリングバンク18年を購入しました。2013リリース品で
現行品とラベル(紫色)が違います。中身(シェリー樽割合、香り、味)も違いますか。
ご存じであれば教示頂けないでしょうか。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
確かに最後までウッディー&バニラ12年は残っていたようですが、これもNAに切り替わっているようです。
しかし買いたくても買えない限定品を、こうしてしれっと送ってきてくれる。本当に感動しました。御礼はしっかりしないといけませんね。
さて、ご質問いただきましたスプリングバンクですが、実は自分は現行品のスプリングバンクはあまり好みではないこともあって、積極的に手を出しておらず、お答えできるだけの知識がありません・・・。
もし飲み比べる機会があれば、記事&コメントを返させて頂きたいと思います。
飲む機会がありましたら、よろしくお願いします。
もちろんです!でも犬さんの方が先に飲んでしまうかもしれませんね。
その時は逆に教えてください!