カテゴリ:
MORTLACH
Hart Brothers
Aged 22 Years
Distilled 1990
Bottled 2013
Cask type First Sherry Butt
54.4% 700ml

グラス:創吉テイスティング
量:30ml
場所:BAR飲み(Ambrosia)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:リッチなシェリー感、香ばしいかりんとうの甘み。オレンジピール、レーズンチョコ、サルファリー。奥にはウッディーな渋みもある。濃厚なシェリー感に硫黄がアクセントとなって、よくまとまっている。

味:リッチなシェリー感でとろりとした口当たり。黒蜜、レーズンチョコレート、かりんとう、焙煎した麦芽。香り同様、硫黄の香味が香ばしさに繋がりアクセントになっている。
余韻は軽やかなスパイシーさ、甘酸っぱさもある濃厚なオロロソ風味、ドライでタンニンが染み込む。


モートラックというと、飲み始めのころ(2009年頃)にリリースされたハートブラザーズの19年が印象に残っています。硫黄系のフレーバーは今も昔も苦手なのですが、香ばしい黒かりんとうを思わせる、シェリーと硫黄、そして肉厚な酒質が織りなす相乗効果の結果得られるフレーバーは、「あぁ、モートラックってのは良いウイスキーだなー」と当時の自分は結構感動して、行きつけにしていた近所のBARで締めのウイスキーにしていました。

さて、今ここに同じハートブラザーズのモートラックがあるのですが、前回のリリースから3年後、熟成期間もその分伸びた22年。6年も前の記憶との比較になるので信憑性はほぼ無いと言えるわけですが、傾向は同じながら、よりリッチな甘みとシェリー感が備わっており、酒歴を重ねた今もまた「あぁ、こういうモートラックってのは良いなあ」と思わせてくれるボトルでじっくり楽しませてもらいました。

こういう味は比較的パンチのある葉巻とも合いますし、冒頭述べた黒かりんとうはもとより、若干オレンジ系のニュアンスを活かして、例えばオレンジピールチョコレートなどとの相性も鉄板と言えそうです。
このボトルはBAR Ambrosiaさんで頂きましたが、同店のこの日のチャームはオレンジ風味のアイスクリーム。残しておいて合わせればよかったなぁとちょっと後悔しつつ、これはこれで1件目の名残をさっぱり洗い流してくれました。