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YAMAZAKURA
Rera old whisky
250th Anniversary
700ml 53%

グラス:創吉テイスティング
量:ハーフショット
場所:フェス会場
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

先日のボトラーズフェスでテイスティングした1本。
これだけは個別の記事にしたいなと、記事にまとめさせていただきます。

その昔、笹の川がケンタッキーから輸入した約10年モノのバーボンウイスキーを、その後5年間程度自社で樽に寝かせ、諸々の事情からタンクに入れ、10年、20年の時が過ぎ、さらに最後はバーボン樽で数年間熟成させた、タンク熟成を経ている珍しい長熟バーボンウイスキーです。
中身は何か、という話は前の記事に詳しく記載しておりますので割愛するとして、問題はその値段。初代スーパーニッカさながらの特注の手吹きボトルにボトリングされた、笹の川酒造創業250周年を記念する1本は、定価税込みで約20万円。1ショットいくらになるんだとガクガクモノでしたが、こうして無事飲むことが出来て、何とか有言実行を守ることが出来ました。

気になるそのお味は・・・バーボンです。
そりゃバーボン原酒がベースなんですからバーボンなのは当たり前なんですが、一言でバーボンです。
途中タンク熟成を挟んだとはいえ、公称約15~20年は樽に詰められていた事になりますので、市販の長期熟成バーボン同様に濃厚で、花やチェリー、人によってはソーピーとも例えるような華やかなアロマに濃厚なウッディネス。ふわりとバーボン特有の穀物と樽の甘い香りが鼻に抜けていく。余韻はドライで強いタンニンを感じる仕上がりとなっています。

値段云々はさておき、自分はこういう濃いめのバーボンは嫌いじゃないです。
それこそ、このボトルの系譜にあたる「クエッションシリーズ」も美味しいバーボンでしたし、タンク貯蔵ということは、本来ならオールドボトルに該当する仕様のものが、メーカーからニューリリースとして出てくる。珍しい事例だったと思います。
もしまだ原酒があるのなら、次のリリースは手ごろな価格で出してくれると嬉しいですね。