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HIGHLAND PARK  
Gordon & Macphail  
Orignal CASK
Distilled 1956
Bottled 1985-1986?
750ml 54.3%

グラス:シュピゲラウ グランドテイスティング
場所:個人宅
量:ハーフショット
時期:開封後2か月程度
暫定評価:★★★★★★★★★(9)

香り:濃厚な蜂蜜やママレードを思わせる甘さと、どっしりとしたスモーキーさ。オーク、アプリコット、ほのかにアーシー。誤魔化した感のない濃縮した旨みがぐんぐん迫ってくる。オフフレーバーはあまり無く、樽感もバランスがとれている。

味:香り同様な構成。口当たりからねっとりと濃く存在感のあるピートフレーバー、へザーハニー、ママレードの甘み。鼻抜けのスモーキーさ、ボディの広がり、経年を感じさせない生き生きした旨みがある。
フィニッシュはアーシーで口の中に染み込む存在感のあるピートフレーバーと、上等なキャラメルを思わせる艶のあるオーキーで華やかな余韻が長く続く。


スコッチウイスキーの歴史は、ブレンデッドウイスキー主導で近年まで続いてきました。
シングルモルトウイスキーがその消費量に占める割合はほんの数%に過ぎず、ラインナップにシングルモルトが無いという蒸留所もザラにあります。
シングルモルトの台頭はブームが起こり始めた1980年代、ないし1990年代以降。合わせてダンカンテイラー、ダグラスレイン、シグナトリー・・・著名なボトラーズ各社の活動もほとんどこの時期から活発化しています。
結果、古い時代であればあるほどシングルモルトのラインナップが少ないということになり、熟成期間の関係から、1960年代蒸留の原酒をシングルカスク&ハイプルーフで飲む機会はあっても、1950年代以前の原酒となれば、弾数の少なさは比較するまでも無いほど。

今回のボトルは老舗ボトラーズGM社のカスクシリーズのハイランドパーク。ブームの前からシングルモルトを展開していただけあって、良いところリリースしてますよね。
ボトリング時期が不明で、おそらくインタートレード向けと同様に85年、86年あたりだと思いますが、そんなことは関係なく既存スペックだけで高まるボトル。香味もハイランドパークらしさがさく裂しています。
強い内陸系のビターなピーティーさ、蜂蜜の甘み、そして上等なキャラメルのような樽の香味と濃い麦芽風味。樽がリフィルシェリー系であることも、蒸留所のキャラクターがメインに出てくるのを妨げておらず、濃縮された香味を楽しめます。
ボトリング当時はもっと強かったんでしょうけれど、20年の瓶熟期間でアルコールの角が取れ、風味の強さだけが残っているのもオールドボトルの醍醐味と言える味わい。 これまでの経験から1950年代は1960年代より土っぽさというか、ピーティーさの強いボトルが多いように感じますが、このボトルもそうした傾向があり、強い個性、ハイランドパークらしさを楽しめる素晴らしいボトルでした。

このボトルはウイスキー仲間のK兄さん主催、個人イベントでテイスティング。
オープニングからこのボトルでしたから、その日の疲れとか諸々吹っ飛んでしまいました。
開封後1~2か月で開いてきたかなという感じですが、このままこなれてもボディが厚いので違う方向性で楽しめそうです。素晴らしいボトル、経験をありがとうございました!