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BENRIACH
Aged 24 Years
Distilled 1984
Bottled 2009
Cask type Pedro Ximinez Sherry #1048
700ml 49.2%

グラス:SK2
量:所有ボトル(頂き物)
場所:自宅
時期:不明
評価:★★★★★★ (6)

香り:穏やかな甘さとピーティーで焦げたようなスモーキーさのある香り立ち。柑橘系のニュアンスも感じられるピーティーさで、スワリングしているとチョコレートの甘さとカカオの苦味、薬草、レーズンの果実味も感じられる。

味:ねっとりとした甘い口当たり。強いピーティーさ、微炭酸を思わせるスパイス。鼻に抜けるスモーキーさと油絵の具のようなニュアンス。
余韻はピーティーでアーシー。グレープフルーツ、粘性がありほろ苦く長い。
香味全体を通してピートはアンバランスなほど強く、個性的だがもう一つ全体を整える要素が欲しい。


ベンリアックから数多くリリースされているオフィシャルリミテッドエディション。今回はバースデービンテージでもある1984年蒸留、ペドロヒメネスシェリー樽熟成です。
ペドロヒメネスらしく甘口で濃厚なシェリー感ですが、生木っぽいえぐみなど変に嫌味な部分は無く、中々良い濃厚シェリー。そしてそのシェリーを突き破るほどの強いピーティーさが特徴。評価は★5か6で悩みましたが。。。ここはポジティブにいきます。
これだけリッチなシェリー感とピートスモークですから、葉巻とも相性は良さそうです。

ベンリアックのピートフレーバーは、先日記事にしたオーセンティクス21年同様に、ライチやグレープフルーツ系の爽やかな果実の香気を伴うように感じます。
1970年代後半、特に1980年代に入るとベンリアックは積極的にこうしたピーテッドモルトを仕込んでおり、今でこそピートフレーバーのブームがあってヘビーピートモルトの需要は増えていますが、当時は冬の時代真っ只中。なぜあえてピーテッドだったのか、仕込んだ理由が気になります。

今回のボトルは先日のイベントで残ったボトル、Kさんからの頂き物。 
本当に頂いてよかったのだろうか。。。とりあえず有難くテイスティングさせていただきます。