カテゴリ:
GLEN KEITH
Gordon & Macphail
Aged 40 Years
Distilled 1968
Bottled 2009
Cask type Refill hogsheads
700ml 46%

グラス:SK2
量:所有ボトル
場所:自宅
時期:開封後2年程度
評価:★★★★★(5)

香り:ツンとした香り立ちから青みがかった麦芽香と蜂蜜の甘み。植物感や乾いた木を思わせる香味が強く、ほのかにドライアップルやレモンピールのフルーティーさが続く。あまり香りに厚みは無く、クリーンなタイプ。

味:エッジの立った口当たり。香り同様に青みがかった甘さ、草っぽさを感じるが、奥にはほのかにエステリーで林檎やドライパイナップルを思わせるフルーティーさもある。
余韻はスパイシーでややべたつく印象。麦芽、プレーンオークのウッディネス、長く続く。


グレンキース蒸留所が3回蒸留を採用していた時代の1本。
3回蒸留の結果か、クリーンでエッジの立った口当たりはローズバンクなどのローランドらしさと共通する部分があり、一方で青みがかった植物感も強く、1960年代というスペックで期待されるトロピカルなフルーティーさ・・・とはいかないのが苦しいところ。

また、40年という長期熟成でリフィルホグスなんだから、もっとオーキーでフルーティーなニュアンスがあっていいようなものですが、使われたのが使用回数の多い樽だったのか、その辺も随分淡い感じに仕上がっています。

ただ、言い換えればその時代のグレンキース蒸留所の個性を感じる上では、良い教材になるボトルでもあるのかなという印象。もともとグレンキースはシーバスリーガルへの原酒供給を目的に、オフィシャルボトルが1990年代の10年間程度しか発売されていなかったため、ハウススタイルを知るにはボトラーズの力を頼る他ありません。特にオフィシャルの無い時期であればなおのことです。

この手の系統はあまり好みではありませんが、「こういう時代もあったんだね」と勉強もかねて1杯飲んでおくには良いかもしれません。