カテゴリ:
BRUICHLADDICH 
(Aged 29 years) 
Distilled 1972 
Bottled 2001 
Cask type Bourbon #689 
700ml 49.3% 
 
グラス:サントリーテイスティング
量:30ml以上
場所:個人宅
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:淡い香り立ち。麦芽系の甘さ、パン生地、徐々にエステリーで品の良い蜂蜜や蒸かし芋を思わせる穀類の黄色い甘さ、煮たリンゴ、微かにハーブを思わせる爽やかさもある。

味:ドライでスパイシーな口当たり、エッジの立った麦芽感、蜂蜜、リンゴの蜜の甘みから、徐々に灰っぽいピーティーさ、ほろ苦い香味が広がる。
フィニッシュはスモーキーな麦芽風味。バーボン樽というスペック表記だが、香り、味共に熟成期間ほど樽感は強く感じないバランス良く自然な仕上がり。

ブルイックラディ蒸留所が2001年に再稼働した後、日本でのセールス再開を記念したローンチパーティーで配られたという日本向けバリンチボトル。
この1972はボトルの存在すら知りませんでしたが、オフィシャルのカスクストレングスにグッドビンテージとくれば、素性を知らない自分であっても期待せざるを得ません。
(バリンチは、本来樽の中からサンプルをすくい上げるスポイトのような器具の名称ですが、「樽から直接くみあげてボトリングした」という意味で、その場で樽詰め・販売される蒸留所限定ボトルの通称としても使われています。)
 
まず驚いたのが、はっきりとピートの主張があるということ。
現行品のブルイックラディにあるような、刺々しく強いピートフレーバーではありませんが、余韻にかけてピーティーでスモーキーなフレーバーを感じます。
この頃のブルイックラディは、スペイサイドモルトと間違えるほどの穏やかな個性で鳴らした蒸留所。もちろん今回のボトルも淡い酒質にリンゴを思わせるフルーティーさもあるのですが、予想を裏切る構成にびっくりしました。
このボトリングはジムマッキュワン氏が直々時に選んだという話もあり、休止開け後のブルイックラディがピート路線に走ったのも、同氏が目指したのがこうしたモルトだったからではないか・・・とも感じてしまいました。
 
ただ、1点疑問を感じるのがボトルの仕様です。
カスクタイプはバーボン樽で樽番号は1つのみ、仕様はカスクストレングス(加水なし)であることが明記されており、つまりこのボトルはシングルカスクのカスクストレングスです。
一般的なバーボン樽の容量は180リットル、ホグスヘッドでも250リットルです。さらにエンジェルシェアもあるので、年間2%と仮定しても29年間では500リットルサイズでなければ404本(約280リットル)を確保することはできません。
味わいは樽感がそこまで強くないタイプでしたので、バーボン樽としても2樽バッティングではないか・・・。
うーん、どなたか答えを知りませんか?
→教えて頂けました。同一日蒸留の複数樽バッティングだそうです。
よく見ると表ラベルにAged in Oak Casksと書かれており、思いっきり複数形でした(笑)。どうりでバランスが良いなと。
ご教示いただきありがとうございました!

 
このボトルはウイスキー仲間主催の持ち寄り会で飲ませていただきました。
全体的にまとまりも良く、これで甘味やフルーティーな要素が開いて来れば、さらに高まる要素はプンプン感じます。貴重なボトルをありがとうございました!