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GLEN ELGIN 
Blackadder Limited Editions 
Aged 20 Years 
Distilled 1976 
Bottled 1996 
46.3% 700ml 
評価:★★★★★★(6)

香り:華やかで甘いオーク香、バニラ、白粉、オレンジリキュール、ドライアップル。ただオーキーなだけではなく、麦芽の白い部分の甘い香りにオレンジ香料のような爽やかさも混じる、上品な香り立ち。

味:ボディは軽めだが、やや粘性がありスパイシーな口当たり。香り同等に華やかなオーク香と麦芽風味、薄めた蜂蜜、スポンジケーキ。余韻はドライで微かにピーティー、オーキーであっさりしている。

ブラッカダーが現在のロウカスクシリーズをリリースする前、1990年代にリリースしていたリミテッドエディションシリーズ。ブラッカダーの代名詞ともなった「樽の粉末」もまだない時代のボトルです。
樽に関する記述はありませんが、味や度数、ボトリング本数等からリフィルバーボンホグスヘッドだと思われます。
この手のボトルは中々巡り会えないので、近い味わいで近年のリリースのモノも合わせて紹介すると、まず思い当るのが鹿児島の酒ショップKinkoさんと北海道のBow Barさんがリリースした、グレンエルギン37年(1975-2013)。以前このグレンエルギン37年をブラインドで出された時、今回のボトルを飲んでいたのでグレンエルギンと指定できたこともありました。
 
グレンエルギンはオフィシャルリリースこそ少ないものの、各ボトラーズから数多くリリースがあるため、多様なキャラクターを味わうことができる銘柄の一つです。
中にはなんじゃこりゃと首をかしげてしまうようなえぐいシェリー系のボトル等もあるわけですが、今回のボトルはバーボンオーク由来と思しきオーキーな華やかさと、酒質由来の麦芽風味やオレンジのアロマが感じられる、20年という適度な熟成がもたらす負担の無い仕上がりです。
同蒸留所の特徴でもある麦芽の甘味ははっきり感じられ、ピートフレーバーは控えめ、ボディは軽く柔らかい。締めの1杯というよりは、最初、あるいは2~3杯目で飲みたい感じです。