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GLENDRONACH
REVIVAL
Aged 15 years
700ml 46%
評価: ★★★★★★(6) 

香り:うっすらと香ばしさのある黒蜜やレーズンの甘いアロマ。ほのかに生木っぽさ、コクのあるバランスの良い近年系シェリー香。グラスの残り香はキャラメルを思わせる豊かな甘さ。

味:滑らかで濃厚な甘い口当たり。ドライプルーン、チョコレート、品の良いウッディネス、徐々に干した牧草。後半はべったりした甘さが口の中に残り、そこからコーヒーを思わせる苦味、微なピーティーさが戻ってくる長い余韻。
以前のロットよりエグミが少なく、ピーティーさを強く感じたような…。


グレンドロナックの正規代理店であるウイスクイーから、ついに15年リヴァイバル終売のニュースが届いてしまいました。
同蒸留所について直近10年間を振り返ると、2008年にベンリアック 社の傘下に入り、それまでのラインナップを一新。2009年には シェリー樽100%の15年リヴァイバル、18年アラダイスがリ リースされ、その仕上げとして12年もシェリー樽100%に切り替わり、 シェリー樽モルトの代表格の一角を締めるようになったのは記憶に 新しいところ。
当時自分はオールドドロナックのシェリー感に魅せられていたので、シェリー樽100%が復活するというニュースに歓喜したのを覚えています。

グレンドロナック15年はリヴァイバル、"古き時代の復活"と名付けられた、まさに昔のグレンドロナックをイメージしたボトルの一つ。
12年、15年、18年、21年とオフィシャルラインナップがある中で、濃厚でありながらバランスが良く、コスパも良いシェリー樽モルトとして上位グレードの18年や21年以上にファンを獲得していたと思います。
自分は18年推しなので、それこそニコ生放送などでは少数派な立場に置かれることもありました(笑)。

確か1~2年くらい前だったと思います。 グレンドロナック蒸留所を訪問した方から「 そろそろシェリーカスクの質と在庫がヤバイ、15年と18年は買っておくべき」という話を聞き、潮目が変わりつつあるなと。 元々グレンドロナックは1996年に一時蒸留を休止し、2002年に再稼動するまで6年間分の原酒がありません。そのため、15年、18年に関してはいずれ6年間の"死の谷"にぶつかる状況にありました。
そして21年の通常生産終了の決定と、グレンドロナックヒーランの発売。 ヒーランはシェリー樽とバーボン樽のバッティングで、蒸留時期は再稼動後の新世代に当たるボトル。価格帯は12年や15 年の間に落ちる5000円前後で、どっちかが値上げか終売になるんじゃないか、なんて言う話もしていた矢先、いよいよ来るものが来たという感じです。

輸入停止ではなく蒸留所側での生産終了の一報ですから、在庫が並行品で入る可能性こそあるものの、いずれ本格的な終売となります。また、15 年だけでなく、18年についても上述6年間の休止期間から、2014~2015年生産までは原酒が確保できているものの、今年以降なんらか影響が出ていくことが予想されます。
まさに今飲んでおくべきシングルモルト。ファンの方はこれを機に何本か買われても良いかもしれませんね。