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GLEN ALBYN 
Douglas Laing Old & Rare 
Aged 32 years 
Distilled 1969 
Bottled 2002 
700ml 54.4% 
暫定評価:★★★★★★★(7) 

香り:いぶりがっこを思わせる沢庵臭、ラッカー系の香りが強いが奥にはローズヒップやプルーン、黒ブドウ、クランベリーのダークフルーツ。
パワフルで濃厚、徐々にウッディーな渋みも感じる。

味:濃厚な口当たり、かすかなヒネ感のある黒蜜のような濃い甘み。
濃厚な紅茶、プルーンやレーズンチョコレート、甘さにウッディーなエッジと土っぽいピーティーさが混じって、後半は甘さよりもほろ苦さが強い。余韻はパワフルで程よくドライ。長く続く。


ウイスキーを飲んでると、ある程度「これは何由来のフレーバー」 という整理ができてきます。ただ、 自分の中で整理がつかないのがラッカー香であり、所謂沢庵香。 フェイマスグラウス30年とか、 キャンベルタウンロッホ30年とか、 口開けは妙なラッカー香や沢庵香がするボトルがたまにあって、 何がそうさせるのかまったくわかりません。
で、このボトルもまた沢庵、いぶりがっこのような香りがあり、 ハイプルーフであることも手伝ってかノージングで強く香ります。
おお、これはまた癖が強いな・・・ と思うその奥のシェリー感は抜群。 2000年頃のダグラスレインらしく濃厚なシェリー感で、 シェリーの質は上等です。
ダークフルーツで作ったチョコレートケーキに濃厚な紅茶の合わせ 技、パワフルで濃厚、 余韻のじんじんとした口の中を刺激する余韻はタンニンも強くなく綺麗に抜けていきます。

自分はわりと沢庵香に耐性がある(実物の沢庵大好き)ので、 美味しくいただけるボトル。
沢庵香は経験上時間を置くと抜ける要素でもあるので、 これが抜けてくれれば素晴らしい濃厚シェリー系に育ちそうな気が します。特にこの手のフレーバーが苦手な人は、 時間を置いて飲んでいくと良いかもしれません。
例えば同じダグラスレインのアルビンだと、 OMCからリリースされた1966とかメチャウマいのがありましたし、ああいうタイプになったら最高です。


このアルビン1969はGSさんちに置いてあったGさんのボトル
ずっとGSさんのだと思ってたけど、 どうやら誤解であったらしい。申し訳ないGさん、美味しいアルビンだったよ。