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BRUICHLADDICH 
Old Malt Cask 
Aged 35 years 
Distilled 1966 
Bottled 2001 
700ml 40.5% 
暫定評価:★★★★★★(6) 

リンゴ(王林系)や白葡萄を思わせる果実風味に蒸かし芋的な甘さが穏やかに感じられるボトル。樽由来か穀類的な甘さから、落雁のようなさらさらと上品な甘味が余韻にかけてじわりと広がっていく嫌味の無い構成です。

香りは割とはっきりしていますが、味はライトで線の細いタイプ。それほど樽感が強いわけではありませんが、個性が主張しないところはいかにも度数落ちのボトルだなぁと。
これがボウモアやラフロイグならそれなりに評価される香味になったんでしょうけれど、当時のブルイックラディは線が細く、下手すると一部スペイサイドよりも穏やかな個性。
この仕上がりは、逆にらしいっちゃらしいボトルと言えるかもしれません。

1960年代蒸留のブルイックラディはアイラの中では比較的入手難易度は低かったものの、流石に最近は手に入らなくなりました。
このクラシックスタイルなラディの片りんは、現行品ではオフィシャルの16年 ザ・ラディを飲むことで体験することができます。60年代蒸留の味を再現しているとは言えませんが、90年代に流通していたトールボトル時代のブルイックラディの味わいは、あぁこんな傾向で穏やかだったなと、その姿を見ることができると思います。


去年投稿し損ねたボトルたちシリーズ。GSさん宅でのテイスティング。(いつもありがとうございます!
あんまり集中的に投稿してもなぁとローテーションでまわしていたら、結局年末になって、じゃあ年末はこのシリーズでいくかと考えたものの、妻方の実家に居たため編集頻度は激減、年を越してしまいました。
有難いことに既に年末年始にかけて続々とネタが集まっているので、今年は遅れの無いように集中してやっていきたいと思います。