グレンフィディック 44年 1964年蒸留 2009年ボトリング 58.1% キングスバリー
Kingsbury Finest & Rarest
Aged 44 years
Distilled 1964
Bottled 2009
700ml 58.1%
評価:無し
香り:非常に豊潤で甘味と深みを感じる豊かなシェリー香、ベリー、
ただし加水するとバランスが崩れてパフューム香が出てくる。
味:口当たりは濃厚で、一瞬の艶やかな甘味の後で、強いウッディネスとソーピーなパフュームフレーバーが口の中を支配、そのままビターでタンニンの渋みとソーピーな余韻へとつながる。
思うところあって久々に飲んでみたキングスバリーのグレンフィディック。
1964年蒸留で2009年ボトリングは度数違いで2種類リリースされたうち、まだ飲めると言われたほうの58.1%。このブログでグレンフィディックについて書く際に度々触れる、パフューム全開だった1960年代蒸留を代表する1本です。
キングスバリーの長期熟成フィディックは合計で5~6種類リリースされ、すべからく素晴らしいシェリー香の奥から湧き上がるパフュームフレーバー。
いかに素晴らしい樽を持ってしても、この個性は圧殺出来なかったのでしょう。
ならばと、これまた別なウイスキー仲間とのやり取りの中で「パフュームは葉巻と合わせたら美味しくいけそうじゃないか」という話があったことを思い出し、丁度いいからと挑戦してみました。
上等な葉巻で合わなかったら最悪ですので、ここは安いけどそこそこ吸い応えのあるビリガー・エキスポートを召喚。本来シェリーとシガーの相性は鉄板です。しかしこれまた結論は相変わらずのどパフュームで・・・。
パフュームフレーバーを出すボトルは最近数を減らしつつあり、ほぼ絶滅危惧種と言っても良い状態です。
しかしロングモーンの60年代や70年代から、無いはずのパフュームを感じるという事例が自分の身の回りで何件かありましたし、 ロングモーン以外でも、
愛飲していたボトルがある日突然パフュームフレーバーを伴うようになってしまう事例もあります。
思うところあって久々に飲んでみたキングスバリーのグレンフィデ
1964年蒸留で2009年ボトリングは度数違いで2種類リリー
キングスバリーの長期熟成フィディックは合計で5~
ところが先日そのうちの1本のサンプルをもらって飲ませてもらったところ、そのサンプルからはパフュームがあまり感じられず、ひょっとして時間経過で軽減されるのか・・・?と、確かめたくなったわけです。
実は今回のボトルは自分が進呈した(押し付けた)モノで、実に4年ぶりの再会。
抜けていたら極上特濃シェリーだけが残るはずですから、強奪して帰ってやろうとジャイアニズムも企んで。しかし結論は相変わらずのどパフューム。あのサンプルはなんだったんだろうと首をかしげました。
実は今回のボトルは自分が進呈した(押し付けた)モノで、
抜けていたら極上特濃シェリーだけが残るはずですから、
ならばと、これまた別なウイスキー仲間とのやり取りの中で「
上等な葉巻で合わなかったら最悪ですので、
パフュームフレーバーを出すボトルは最近数を減らしつつあり、
しかしロングモーンの60年代や70年代から、
つまり現行リリースもいつこの手のフレーバーが復活するかわかりません
。
原因については諸説あり定かではありませんが、もはやこれはウイスキーにおける病の一種みたいなモノですね。
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