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GLEN GARIOCH
Small batch release Batch No,12 
(15 years old)
Distilled 1997
Bottled 2012
1st and 2nd fill ex bourbon barrels
56.7% 700ml
評価:★★★★★★(6)

香り:酸味を伴う蜂蜜の甘さに灰や焦げた木を思わせるほろ苦い香り、ドライパイナップル、ジャスミンティーのような華やかさ。古びた脂のような癖のある個性。
ほのかにスモーキーで、加水するとハーブの爽やかなアロマもある。

味:酸味を伴うほろ苦いオイリーな口当たり、徐々に甘さも出てきて安寧芋を連想させる。オーキーでスパイシー、余韻にかけては微かなピートと奥には黄色いフルーティーさ。
加水するとさらにオイリーで、オークの華やかさ、焦げた焚き木のようなピートが際立つ。

このBatch No,12は、1stと2ndフィルバーボンバレル原酒のバッティングで、2014年3月にヒースロー空港免税店で購入してきたものです。 
お値段50ポンド、日本に入ってないオフィシャルカスクストレングスが10000円でおつりくるならいいかなーと。 
グレンギリーの特徴(現行品)は、動物性の脂のようなアロマとハイランド系のピートフレーバー、というのが個人的な認識で、そうした蒸留所の特徴がうまい具合にまとまっているのがBatch No,12のポイントであるように思います。 
ピートフレーバーこそナチュラルな部類であるものの、前者の特徴に加えてオーク系のバニラや蜂蜜を思わせる甘みがバランスよく。 開栓して1年半ほど経過しましたが、開封時に強く感じられた酸味などのクセはこなれて、ジャスミンティーのような華やかさがメインに感じられます。 
爆発的に美味いボトルではありませんが、ギリーの将来性、可能性を感じる味に仕上がっています。 


ギレンギリーのオフィシャルボトルは、ダンピーボトルになって2000年代トールボトルのパフュームフレーバーから脱却。 今や安くてお手ごろなシングルモルトのひとつとして評価されていますね。
あのパフュームはいったい何だったのか・・・ひとつの謎であり、賛否ある部分ではありますが、個人的にオフィシャルボトルにピート香が復活したのは評価すべきところと感じています。

ただ、そのグレンギリーについて評価できない点がひとつ。
いやこれは輸入元であり親会社であるサントリーが評価できない点と言えるわけですが、現在、日本向けの正規ラインナップは12年の48%のみ。平行で免税品のファウンダーズリザーブが入ってきていますが、オフィシャルは現在この2種類のみです。 
ところがオフィシャル全体のリリースとしては上述のスモールバッチシリーズ(オフィシャルページではビンテージリリース)がリリースされており、蒸留所として精力的にシングルモルトのリリースが行われているようです。 
通常、ビンテージリリースは現地向け、免税向けとしてリリースされていますが、並行でこっそり日本に入ってくるボトルもあり、以前入ってきたBatch No,10の1995年蒸留はオーク系のフルーツ感が豊かで美味しいモルトでした。

グレンギリーオフィシャルページ ボトルラインナップ
http://www.glengarioch.com/whiskies) 

話を戻すと、こういうボトルがリリースされていて、しかも2年間以上も免税店で在庫余らせているのに、なぜサントリーはこのシリーズを正規で日本に入れないのか。サントリーに一言物申したいワケです。
個性的で扱いづらいかもしれないですが、もうそろそろこういうモルトが評価される下地は出来ているように思います。
それこそウイスキーショップWの次の限定はグレンギリーなんて良いんじゃないでしょか。バーボンバレルのバッティングなら、イケると思うんですよね。