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The MACALLAN 
Anniversary malt 
25 years old 
1990’s 
43% 750ml 
評価:★★★★★★★★(8) 

香り:スムーズでスィート、しっとりとした上品な甘さ。黒蜜、カラメル、ナッツ、皮付き葡萄、微かにベリー。腐葉土のような土っぽさもある。
強く発散する香りではないが、引き込まれるような妖艶さ、奥行き、深みを感じる。まるで長熟のコニャックのよう。

味:スムーズな口当たりからシェリー樽由来の落ち着きのあるフレーバー、ナッツ、カラメルソース、チェリーのシロップ漬け、熟したベリー。その奥には黄色いドライフルーツの香味が見え隠れする。
徐々に微炭酸系のスパイスを伴う広がり陶酔感があり、余韻は上品なウッディネス、タンニンが染み込むように残る。


やはりマッカランは特別な蒸留所です。
とげとげしくない味わいの43%加水、普通のモルトならすいすい飲めてしまうようなスペックでありながら、不思議と手が止まってしまうのです。1杯の満足感が高いということでしょう。
特段風味は強く無いですし、フルーティーとかピーティーとか際立ったフレーバーがあるわけでもないのですが、その奥行き、バランスは素晴らしく、気が付けば1ショットを1時間近くかけてテイスティングしてしまいました。


このマッカランの25年はラベルに蒸留年が記載されているものが多いのですが、今回のボトルには記載がなく、付属の箱も違います。輸入元はサントリーで、住所から1990年頃だろうと推測。したがって使われている原酒は最も新しい蒸留時期でも1965年頃、文句なしで黄金時代です。
経年によるヒネなどはなく状態が素晴らしいことは勿論、スムーズで奥行きのあるシェリー感に、 その奥には60年代らしいフルーティーなフレーバーが潜んでいます。

最近のマッカランの質、相場を考えたら二度と出てくること(少なくとも自分の手が届く範囲で)は無いだろう、マッカランがロールスロイスと言われた時代の逸品。
オフィシャル25年は久々に飲みましたが、良いものは良いですね。素晴らしい時間を過ごせました。