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TALISKER 
Aged 25 Years 
One of only 21000 limited edition 
Bottled in 2004 from refill cask 
57.8% 700ml 
評価:★★★★★★★(7)

香り:酸味を伴う華やかな熟成香。乾いた木の香りに、酸味はチーズケーキを連想させる。バナナ、カシューナッツ、奥からタール系のどっしりしたピート香と柔らかいスモーキーさ。

味:口当たりから一呼吸おいて力強く広がるフレーバー。スパイスが舌を刺激し、香り以上のパワフルさに驚かされる。白木、木苺の酸味、塩味のスープ、余韻は微かな古酒感と乾燥した木材のウッディネス。スパイシーで鼻抜けはスモーキー。

通好みなボトルで、万人受けする味ではない印象ですが、コアな飲み手なら大体は評価するボトルだと思います。
ボトリング時期から逆算すると1970年代後期の蒸留で、かつリフィルカスクの表記そのままに、いかにも当時らしい近年のオーク系のフルーティーさではなく木材ちっくな香味が混じっている。
何より力強く広がるフレーバーがタリスカーの形容詞である舌の上で爆発するようで、らしさを備えた良いオフィシャルボトルです。

ちなみにこの25年は2012年のリリースから加水にチェンジ。これはこれでバランス良く美味しいのですが、このカスクの25年は特別です。
最安値では店頭15000円前後だった時代もあり、気がつけば姿が見えなくなっていました。
近年のリリースを見て、あの時買っておけば…と月並みに公開する、そんなボトルでもあります。