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かつてカリラを所有していたバロックレイド社、その時代のカリラ15年ハイプルーフ。 
今でこそシングルモルトは珍しくありませんが、当時はほぼ全ての原酒がブレンデッドに使われていたため、シングルモルトがリリースされない蒸留所も多く。
カリラでは1974年の改修・増産後1980年代にシングルモルトがリリースされたことは、当時のモルトラヴァーには待望の出来事だったそうです。
安定して完成度の高いカリラでも、突出した出来で100点満点中80点から上を攻めていけるボトルの一つ
飲ませてくださったRさん、ありがとうございました!

CAOLILA
Aged 15 years
Bulloch lade & co.ltd
1980's
700ml 57%

評価:★★★★★★★★(8)

香り: 燻したようなピート香と上質な塩味のスープを思わせる香り。透明な海の塩素系のアロマ、ピート、昆布だし、 薄めた蜂蜜の甘さから奥にパイナップル、フルーツ感は徐々に前に出てくる。多彩で充実したアロマ。

味:口当たりはコクがあって度数ほどのアタックは感じないが、ハイプルーフらしいボディの厚さ、焦げ感のあるピートフレーバーが広がる。その奥から麦芽や塩気、 そしてフルーティーさ。フルーツ感はパイナップル等の同時期蒸留のモルトにみられるトロ ピカル感がある。
余韻は染み込むようなピートと塩分のうまみ、舌をコーティングするように長く残る。


一口飲んで、良いカリラだわと納得せざるを得ないボトルです。
何が良いと言われると、一言で多彩さとバランスですね突出したトロピカル感があるわけでもなく、 シェリー感があるわけでもなく、しかしカリラという蒸留所の枠の中で出せるであろう、フルーツ、 樽、 ピート等の各要素が全て高い次元でまとまってバランスが取れている。
ピートの奥から顔を出すフルーティーさが心憎い。外連味なく、ごまかした感じもない、 経年によって丸みを帯びたこともプラスに働いているのでしょう。
伝え聞く最高のカリラと言う評価は納得の1本です。

個人的にはこれでも十分素晴らしいカリラでしたが、ボトル差でさらにフルーツ感が出ているモノもあるとのこと。
こういうボトルを追求しだすとまさに"沼"なわけですが、この手のボトルは経験値がある人ほどハマりやすそうです。 沼に引きずり込むには十分すぎる魅力があるように感じます。 

また、カリラに関しては先日某所にて2015年ロットのカリラ12年の 出来が良いという話を聞きました。これは確認途中で2014年らしいボトルと、 2015年らしいボトルをほぼ同時に飲みましたが、確かに旧ロットよりも個性がはっきりしていてオフィシャルとして は良い出来だと思います。
現行品からオールドまで、この蒸留所のポテンシャルはすさまじいなと、今後のリリースも安心して飲んでいくことが出来そうです。